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母親の過干渉の影響とは?その心理や対応する方法について

「母親が過干渉でつらいと思うのはいけないこと?」
「過干渉な母親にはどう接したらいいのか?」
このような悩みを持っている人もいるのではないでしょうか。

過干渉な母親は「毒親」とも呼ばれ、子供の成長に悪影響を及ぼします。毒親育ちの当事者が書いた本が発刊されるようになり、過干渉な母親の存在が知られるようになってきました。

ここでは母親の過干渉について、概要や過保護との違いを徹底解説します。過干渉な母親の心理状態や特徴、子供に与える影響もわかりやすく説明。過干渉な母親への対応方法も具体的に解説します。

過干渉の母親に悩んでいる人に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

過干渉とは


過干渉とは必要以上に相手に関与し行動を決めてしまうことを指し、主に親子関係で使われる言葉です。過干渉の母親は子供の気持ちをくみ取ろうとせず、母親の考えや判断で子供をコントロールします。

過干渉な母親の問題点は、自分の考えが子供にとってベストだと思っていることです。日常生活のささいなことから、進学や就職、恋愛まで口を出そうとします。子供が自分の気持ちを話す機会を失うので、心の発達に悪い影響を与えてしまうのです。

過干渉と過保護の違いとは

過干渉と似た言葉に過保護があります。過干渉な母親は子供の気持ちを無視して自分の意見を通すのに対し、過保護な母親は子供の気持ちを全て叶えようとします。

例えば過保護な母親は、子供の苦手なことはやらせず、身の回りのことも全部やってあげるでしょう。欲しいものがあればすぐ買い与えるのも、子供の気持ちをすべて受け入れた行動です。

過干渉な母親は、子供の意見を聞かずに自分がよいと思ったことを押し付けます。欲しいプレゼントがあっても意見が通らず、必要でないものを用意される可能性も。子供の自主性を重んじるかどうかが、過干渉と過保護の違いなのです。

過干渉をする母親の心理とは


過干渉をする毒親は、決して子供を苦しめようと思っているわけではありません。毒親はバウンダリー・オーバーになっているので、子供に支配的な行動をとってしまうのです。

バウンダリーとは、自分と他人の間にある境界線のことです。親子といえども、母と子では他人同士なので、それぞれの意見を持った人間です。健全な家庭では、子供の意見を受け入れ尊重しています。子供に親の考えを伝えたり提案し、自分に合った行動を選択させているでしょう。

しかし、過干渉の母親は子供の境界線に入り込んでいるバウンダリー・オーバーの状態です。自分と子供の境目がないので、子供が自分の所有物であるような扱いになってしまいます。そのため、子供の意見を聞かず勝手に物事を決めてしまうことが多いのです。

過干渉な母親の特徴とは

過干渉な母親は、子育てに自信がないように見えず、積極的に取り組んでいることが多いです。子供に対しても話しかけることが多く、よく接しているように見えるかもしれません。しかし実際は、子供の考えを無視したり、選択肢を与えていない場合が多いです。

ここでは、過干渉な母親の特徴についてくわしく解説します。

親の価値観を子供に押し付けたがる

過干渉な母親は、親の価値観を子供に押し付けたがります。自分の考え通りにやっていれば間違いがないと信じているためです。

価値観の押し付けは日常的に行われます。例えば、子供の食べたいメニューがあっても意見を聞かず「体にいいからこっちを食べなさい」などと勝手に決めてしまいます。

また、大事な進路や就職についても親の考えで決めてしまい、子供が納得できないまま従う場合もあるでしょう。

子供を監視・支配したがる

過干渉な母親は、子供を監視下に置き、常に支配したがります。子供の行動を細かくチェックし、自分の思い通りに動かそうとしがちです。

過干渉な母親は子供を一人の人間として扱わず、自分の一部のように考えています。そのため、子供が自分の考えで行動することを嫌う傾向があります。子供が母親の考え通りに動いているか気になるため、行動を監視しチェックしてしまうのです。

子供の感情より親の世間体を優先したがる

子供の感情より親の世間体に重点を置くのも、過干渉な母親の特徴です。周りからどう見られるかが大事なので、子供の気持ちを見ようとしない傾向があります。

過干渉な母親にとって、子供の評価は母親自身の評価にもなります。例えば、子供が進学校に通えば、母親の世間体も保てると考えがちです。習い事も子供のやりたいものより、周りの人からすごいと思われるものをやらせようとするでしょう。

そのため、子供が将来なりたい職業があり親と違う進路希望を持っていても聞こうとしません。「こっちの学校のほうがお母さんはいいと思う」など、母親の考えを押し付けてしまうのです。

母親の過干渉によって生じる影響


過干渉な母親に育てられた子供は、精神的な発達に影響が出る可能性もあります。ここでは、母親の過干渉によって生じる影響を4つにわけ解説します。

自己を確立できない

子供が自己を確立できないのも、母親の過干渉による影響と考えられます。母親に意見を押し付けられ、自分の意見を話す機会がないためです。

健全な家庭で育てば、子供の気持ちを親が受け入れるため、子供も気持ちを言葉にする方法を学びます。しかし、子供の意見を聞かない母親に育てられると、気持ちを伝えることをあきらめてしまいます。

結果、自分でも自分の気持ちがわからず、自己主張もできなくなります。自分の考えを持てないまま大人になり、苦しむことになるのです。

幼いナルシシズムを持ち続ける

過干渉な母親に育てられると、幼いナルシシズムを持ち続けてしまいます。ナルシシズムとは自分は完璧な人間ととらえる自己愛のことです。

ナルシシズムは幼児期に持ちやすい考え方で、成長とともに消えていくのが通常です。集団生活ではさまざまなタイプの子と折り合いをつけて生活しなければなりません。自己中心的な考え方ではうまくいかないので、幼少期のナルシシズムは自然と消えていきます。

しかし、母親による過干渉で通常の発達をとげられない場合、自己中心的な考え方を持ち続けてしまう可能性が。自分が一番で周りの人のことを考えられず、偏った考えを持ってしまうかもしれないのです。

人間関係がうまく構築できない

過干渉な母親に育てられると、人間関係がうまく作れない子に育つかもしれません。集団の中で自分の意見をうまく言えなかったり、自分の考えを押し付けたりして、相手とうまく付き合えないためです。

家庭は子供が初めて接する小さな社会です。家族とコミュニケーションをとりながら、人間関係のルールなどを学んでいきます。母親の過干渉などで機能不全になっている家庭では、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを受け入れたりする経験ができません。

適切なコミュニケーションを学べないので、感情を出さないか高圧的な態度を取るか極端になる可能性があります。これらのことから、他人とよい関係を作れず、人間関係がうまくいかなくなるのです。

自罰・他罰感情が強い

過干渉な母親に育てられると、自分や他人を責める気持ちが強くなりがちです。気持ちを無視されるのは自分が悪いと感じたり、母親の過干渉に反発したくなったりするためです。

過干渉な母親は子供が自由に行動することを嫌うので、子供をほめる場面が少ないです。気の弱い子なら「自分がうまくできないから悪い」と感じ、必要以上に自分を責めてしまうでしょう。

逆に、気の強い子なら「どうして自分の思い通りにできないんだろう」と感じ、すべて母親が悪いと考えるかもしれません。抑圧するか反発するかの違いはありますが、極端な考え方をしてしまうのです。

過干渉な母親に対応する方法


母親が過干渉だと感じたら、自分を守るための行動を取るのが一番です。ここでは、過干渉な母親に対応する方法を解説します。

許可を取らずに行動する

自分のやりたいことは、母親の許可を取らずに行動するのもひとつの方法です。自分で行動を選択し実際に動くことで、自分が母親と違う一人の人間だというメッセージになります。

母親の意見が納得できる場面もあるでしょう。親の言うとおりにやりたいと思ったことはやればいいし、やりたくないことはやらなくていいのです。過干渉な母親に対応するため、自分で選ぶ経験を増やしていきましょう。

傷ついていることを伝える

母親の言動で自分が傷ついていることを伝えましょう。すぐには伝わらないかもしれませんが、あきらめず言葉に出してみてください。

過干渉な母親は子離れできていない状態ともいえます。子供が成長して自分の考えを持てるようになったのに気づいていないのかもしれません。親の意見に従うのではなく、自分の考えを少しずつでも発信してみましょう。

伝えるときは「私」を主語にして話すのがポイントです。「考えを聞いてもらえず私はつらい思いをしている」のように話すと、気持ちが伝わりやすいでしょう。

言葉でわからせようとしない

過干渉な母親には、言葉でわからせようとしないほうが懸命です。考え方が違いすぎて、話を理解してもらえない可能性があるためです。

過干渉な母親は子供との境界があいまいで、子供も自分と同じ考えを持っていると思い込んでいます。子供がどんなに自分の意見を伝えても、根本の考え方が違いすぎるため理解できないのです。

話してもわからないなら、自分の心を守るため物理的な距離をとるのもよいでしょう。親戚や友達の家に泊まりに行ったり、ホームステイで短期留学をするなど、距離を取る方法はあります。

あいまいな返事をしない

母親の意見に従いたくないなら、あいまいな返事をしないよう心がけましょう。「やりたくない」とはっきり伝えることで、子供の意見を受け入れるきっかけとなるでしょう。

今まで母親の意見に従ってきた場合、親の気持ちにそむくのは罪悪感を感じるかもしれません。しかし、自分の気持ちを伝えないと、母親に支配されたままになり、やりたいこともできなくなってしまいます。少しずつでいいので、はっきり伝える練習をしていきましょう。

ケンカしない

母親の過干渉にイライラしても、ケンカしないようにしましょう。言い争いをしても問題は解決しないし、すっきりした気持ちにはなりません。

言葉で通じない相手に感情をぶつけても理解してもらえないでしょう。どっちでもよいことなら適当にあしらい、親の好きにさせたほうがよい場合もあります。大事な場面ではケンカにならないよう自己主張しましょう。

母親の過干渉を受け入れない態度を見せるのが大切


母親の過干渉を受け入れない態度を見せるのも大切です。過干渉は年々強くなる傾向があるため、自分の気持ちをはっきり伝えるのも大切です。

過干渉は支配したい親と受け入れる子供で成り立つ関係であり、親ひとりだけでは成立しません。過干渉な母親を受け入れる子供がいるため、いびつな親子関係ができあがってしまうのです。

小さいころは親のいうとおりにするしかないですが、成長すると物理的な距離を取ることも可能です。進学や就職のタイミングをうまく使い、実家から離れるのもよいでしょう。距離をとることで子供に対する干渉が減り、お互いよい距離感で付き合えるかもしれません。

まとめ

過干渉な母親は、子供の意見を無視して思い通りにコントロールする特徴が見られます。子供を個人としてではなく、自分の一部のように考えていることが要因です。

過干渉な母親は子供とのコミュニケーションもうまく取れないので、子供の精神的な成長に悪影響を及ぼします。気持ちを言葉で伝える練習ができないので、人間関係の構築にも影響を与える可能性があります。

過干渉は支配的な親だけではなく、受け入れる子供がいて成立する関係です。毒親育ちで大人になってから苦しんでいる人もいるように、どこかで関係性を変えないと一生悩み続けるかもしれません。

自分の気持ちを伝える努力をする、物理的に距離を取るなど、過干渉な母親から自分を守るための対策を取りましょう。

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