共通テスト同日模試のメリットは?効果を倍増させる受験のコツを解説
「学校で『共通テストチャレンジ』を受けると聞いたが、一体何のこと?」「共通テストと同じ日に、同じ問題を解ける模試があるって本当?」……、共通テストが近づくと、高校1・2年生の中にはこんな疑問を持つ人が大勢出てきます。
共通テストと同じ日に、同じ問題を解く模試は「共通テスト同日模試」と呼ばれ、確かに存在します。
では一体なぜ、受験生でもない高校1・2年生がわざわざ同じ問題を解く必要があるのでしょうか?
この記事では共通テスト対策模試の概要や受験効果を倍増させる勉強法などを解説します。今年の共通テスト対策模試の前に、ぜひ最後まで読んでみてください。1年後、あるいは2年後に迫る受験本番にかならず役に立つ情報が手に入ります。
目次
共通テスト同日模試とは
「共通テスト同日模試」とは、共通テストの問題を同じ日に解くチャレンジ模試のことです。対象は、1~2年後に大学を受験する予定の高1・2年生。まさに高校3年生が解いている問題に挑戦することで、「本番さながらの体験ができる」「現在の実力がわかる」などの特徴があります。
開催方法は「会場受験」と「オンライン」の2つがあります。実施している母体(予備校)によって異なるため、詳細は実施予備校にご確認ください。
会場受験の場合は、移動や周囲のライバルの存在まで含めて緊張感の中で受験ができます。
オンライン受験は、受験時間の自由度が高く、効率的に受けられます。
後日、成績表が返却されるため、受験本番までに伸ばしておきたい科目・分野も発見できます。
共通テスト同日模試を受ける4つのメリット
共通テスト同日模試を受験すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。主だったものを4つ、解説します。
本番と同じ問題を、同じ日に解ける
共通テスト同日模試を受けると、「先輩が今日解いた問題を、自分も今日解ける」と “受験生の追体験” ができます。
共通テストの実施日は1年で2日しかありません。同じタイミングで受験できる共通テスト同日模試は、またとない「受験生を体験できる機会」です。
共通テスト実施の同日夕方からは、大手予備校が解答速報を発表します。解いた感覚が新鮮なうちに、「速報」として発表される講評を見られるのも同日模試ならではのメリットです。
受験生の緊張感を味わえる
模試とはいえ、学校以外の会場まで受験に行くのは緊張するものです。
「時間は間に合うだろうか」「道順はこれで合っているか」など、さまざまな心配を考えながら移動する時間は、1年後・2年後に向けた良いシミュレーションになります。
また会場に到着した後も、「周りの高校生がみんな頭良さそうに見えた」「隣の席の子がハイレベルな参考書を開いていてビビった」など、受験本番でも起こりうる“あるある”も体験できるでしょう。
現在の実力を評価できる
共通テスト同日模試は、結果が集計され成績表となって後日戻ってきます。成績表を見て、「自分は高校生の中でどのあたりにいるのか」「平均点とくらべてどうか」「志望校への判定はどうか」など、実力を客観的に評価できます。
普段受けている模試とは異なり、共通テスト本番における実力が明らかになる点も見逃せません。周りの高校生の実力も把握できるため、発奮する材料にもなってくれるでしょう。
課題と目標が明確になる
共通テストの問題を全力で実際に解くことで、「手も足もでない」「解ききれない」「時間が足りない」といった自分の課題が明確になります。
さらに、共通テスト直後に発表される「大学別ボーダーライン」と比較すると、大学への合格可能性もある程度評価できます。
課題、また目標とのギャップがはっきりし、これから克服しなければならない内容が明らかになる点も、共通テスト同日模試のメリットです。
共通テスト同日模試に対策は必要か
共通テスト同日模試は、実力を評価したり本番の緊張感を味わったりするのが目的です。高得点や良い成績を出すことが目的ではないため、対策をしなくても構いません。
「まったく対策をしなかったらどれくらい得点できるのか?」とチャレンジする気持ちで受験しても良いでしょう。
反対に、しっかり対策をし、「自分が考えた対策の有効性を検証する」という目的を持つのも良い受け方です。
- 過去問を解いておく
- 過年度の共通テスト解説動画を見ておく
- 出題傾向や特徴を把握しておく
- 講評を読んでおく
- 時間配分を決めておく
- 頻出分野の学習をしておく
こうした対策を経て同日模試を受けると、対策と実戦とが結びつきやすくなり、以降の学習にも役立つ材料が得られるでしょう。
共通テスト同日模試の効果を倍増させる復習方法
共通テスト同日模試は、受験するだけでも「受験生を追体験できる」「成績表が手に入る」などのメリットがあります。
しかしせっかく時間をかけて受ける以上は、より大きな効果を手にしたいと思うのではないでしょうか。
共通テスト同日模試の受験効果を倍増させるコツを、復習の観点から解説します。
かならず解き直しをする
共通テスト同日模試を終えたら、かならず答え合わせと「解き直し」をしましょう。
(※ 未習範囲でまだ解けない問題は除外してOKです)
できた問題は「実力で解けたのか/運よく正解できたのか」を検証します。
できなかった問題は「なぜできなかったのか/どうすればできるようになるのか」を見つけるつもりで解き直してください。
できなかった問題はできなかった原因を見つけ、原因を克服することでしか実力になりません。解き直しは、1~2年後にくる本番で1点でも多くとるために欠かせないステップです。
解説動画を視聴する
共通テストが終わると、河合塾をはじめとした大手予備校が「解説動画」を公開します。
解説動画には、共通テストが解けるようになるためのヒントがギッシリ詰まっています。かならず視聴し、自分の糧としましょう。
◎ 共通テスト解説動画に収録される内容
- 今年の共通テストの傾向、変更点、特徴
- 受験生が苦戦した問題の分析
- かならず得点したい問題の分析
- 各問題の解き方解説 など
またYouTubeにも、教育YouTuberや予備校講師・塾講師などが解説動画をアップします。あわせてチェックしてみてください。
予備校の共通テスト講評を読む
「講評」を読んだことはあるでしょうか。共通テストや模試、受験問題に対して、指導的な立場の人が、理由などを述べながら批評を加えたものが講評です。「問題分析」と呼ぶ場合もあります。
講評には、実施されたテストの特徴や注意点、昨年度から変わった点、出題の意図などが書かれています。問題の狙いや難易度もわかるため、読んでおいて損はありません。
講評が「難易度:易」とした問題を解けていなかった場合は、十分に復習する必要があるでしょう。反対に講評で「難易度:難」とされている問題は、9割以上を狙う受験生以外は解けなくても問題ありません。
重点的に復習すべき箇所を見極め、効率良く時間を使うためにも講評を活用してみてください。
共通テスト同日模試を実施している予備校一覧
共通テスト同日模試は、東進ハイスクールと河合塾が実施しています。それぞれの特徴や注意点を解説します。
東進ハイスクール
東進ハイスクールの共通テスト同日模試は「共通テスト同日体験受験」という名称で実施されています。
共通テスト本番と「同じ日」の夕方以降に実施され、誰でも無料で受験できます。会場は全国に1,100箇所あるため、最寄りの会場に申し込みましょう。
受験者数は日本最大といわれ、成績表には「志望校に合格した先輩が同時期にどれくらい得点していたか」といった参考資料も掲載されます。
▼詳しくはこちら
東進ハイスクール「共通テスト同日体験授業」
河合塾
河合塾は「共通テストチャレンジ」という名称です。厳密には「同日」ではなく、1日遅れとなります。共通テスト本番は土日に行われますが、共通テストチャレンジは日月に実施されると考えてください。
高校単位で実施する場合もあります。
受験は基本的にオンラインとなります。Web上に表示される問題を制限時間内に解き、Webで解答しましょう。最短で翌日には成績表が返却されます。
また「バンザイシステム」と呼ばれる志望校合格判定システムも利用できます。バンザイシステムは、高校3年生が出願校を決めるために使う“本物の”システムです。
共通テストチャレンジの得点をバンザイシステムに入れると、現時点の志望校との距離を測定できます。
▼詳しくはこちら
河合塾「大学入試共通テストチャレンジ」
高1・2からの共通テスト対策ならオンライン家庭教師ピースにご相談ください
共通テストで高得点を取るのは、簡単なことではありません。問題の難度はもちろん、圧倒的に足りない時間やマーク式独特の問題形式に苦しめられる受験生が、毎年大勢います。
だからこそ、共通テストでしっかり得点するためには、早い段階からの対策が重要です。高1・2生のうちに基礎力を万全に固め、高3からは受験勉強に専念できる体制を整えましょう。
高1・2からの共通テスト・受験対策は、一人ひとりのペースに合わせやすい「オンライン家庭教師」がおすすめです。授業を受ける時間の自由度も高いため、部活や学校行事とも十分両立できます。
また担当講師は全国から選べるため、自分に合う1人がかならず見つかります。
◎ オンライン家庭教師ピースは「相性」にこだわります
ピースはどこよりも、講師と生徒の相性にこだわるオンライン家庭教師です。教え方や性格はもちろん、「話していて楽しい」「この先生の授業をもっと受けたい」と感じさせる講師を選定します。 |
まとめ
共通テスト同日模試は、共通テスト本番と同じ問題を同日にチャレンジする試験です。「受験生が、まさにこれを解いている」緊張感とともに、1年後の受験本番を実体験できるチャンスでもあります。
共通テスト同日模試の目的は、「現在の実力を測定すること」「課題を発見すること」です。事前の対策はしなくても構いませんが、受験後の解き直しや復習はかならずおこないましょう。予備校が発表する解説動画や講評を参考にするのも良い勉強法です。
共通テストは、1回きりの勝負です。
自分の本番で実力を十分に発揮し、合格に足りる得点を取るためにも、早い段階から計画的に受験勉強を始めましょう。
オンライン家庭教師ピースなら、一人ひとりに最適な学習計画を立案し、並走しながら合格をサポートします。