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子どもが塾を辞めたいらしい。親としてどうすべき?よくある理由や解決策を解説

「塾が合わないから辞めたい」……、親がドキッとする言葉です。「辞めてどうするの!?」「せっかくここまで続けたのに!」と、一言申したくなるかもしれません。

しかし、怒っても問題は解決できないでしょう。では、お子さんが「塾を辞めたい」と言った場合、どう対処するのが正解なのでしょうか。

この記事では、「塾が合わない・辞めたい」と言われたときに、親がすべき対処を詳しく解説します。次に同じ思いをさせないためのコツもまとめました。

お子さんに合う学習環境を見つけるヒントとして、ご活用ください。

「塾を辞めたい」と言われたときに親がすべきこと

お子さんが「塾を辞めたい」と言いだしたとき、親がやってはいけないのは次の2つの対応です。

  • 頭ごなしに『ダメ』という
  • 理由を聞こうとしない

お子さんの気持ちを無視した対応は、塾だけでなく勉強に対するお子さんの気持ちを萎えさせてしまいます。

お子さんが「塾が合わない」「塾を辞めたい」と言った際の対応を、2つの視点から解説します。

子どもの話をよく聞く

まず、お子さんの話をじっくり聞きましょう。

「塾が合わない、辞めたい」と心を決めるまでには、お子さんなりに悩みや葛藤があったはずです。「なぜそう思ったのか」「きっかけはあったのか」など、お子さんの言葉に耳を傾けてください。

この時、否定や決めつけはNGです。せっかく思い切って打ち明けたのに否定されては、お子さんの気持ちも閉じてしまいます。親御さん自身にもあった思春期の難しい年ごろを思い出しながら、寄り添ってあげましょう。

また「塾を辞めてどうしたいのか」も聞いておくと、次善策を検討するヒントになります。

学校や友達関係の様子も聞く

塾の話とあわせて、学校や友達とのあいだにトラブルがないかも、それとなく聞いてみてください。同じ学校・クラスの生徒も在籍する塾に通っている場合は、学校のトラブルを塾に持ち込んでいる可能性もあります。

実際、次のような事例があった塾もあります。

「学校で無視されている子が塾に入ってきた。塾でも顔を合わせるなんて、絶対に嫌!」と女子生徒が退塾を希望。
「塾のクラス替えで、仲が悪い友達と一緒になってしまった。気に入らないから、塾を変えたい」という男子生徒がいた。

学校は辞められませんが、塾は辞められます。お子さんもちゃんとそのことを知っていて、「辞めやすい塾を切る」選択をしている場合もあります。

「塾が合わない」よくある理由


「塾が合わない」とお子さんが言う理由は、さまざまです。ただ、塾が合わない一般的な理由を把握しておくと、お子さんに共感しやすくなります。

「塾が合わない」という言葉に隠された、お子さんの本心を4つ解説します。

講師と合わない

もっとも多いのは「講師と合わない」というものです。塾で過ごす時間の大半を一緒に過ごす講師と合わないのは、お子さんにとってストレス以外のなにものでもありません。

「講師と合わない」は、さらに以下のような原因に細分化できます。

  • 性格が合わない
  • 対応が気に入らない
  • 清潔感がない

お子さんが「講師と合わない」と感じる原因によって対策も異なるため、話の行間にひそむ本音を見つけるようにしてみてください。

教え方が合わない

「教え方が合わない」は、講師個人の教務スキルに問題があるケースと、塾の指導方針がお子さんに合わないケースとがあります。

問題点 具体例
講師の教務スキルに難あり
  • 必要な解説を省略する
  • 早口で何を言っているかわからない
  • 本当に聞きたい部分をごまかす
塾の指導方針が合わない
  • 予習重視の塾/復習を重視したい生徒
  • 教えず気づかせたい塾/教えてほしい生徒
  • 受験重視の塾/定期テスト重視の生徒

講師の力量や塾の方針は、入塾してみないとわからない部分もたくさんあります。気付けた時点で、はやめに対処していきましょう。

雰囲気が合わない

「雰囲気」には次の要素が含まれます。

  • 校風
  • 講師の熱量
  • 講師と生徒の距離、親密度
  • 質問のしやすさ
  • 自習室の空気感
  • 他校の生徒の振る舞い

雰囲気が合わないと、「塾にいても居心地が悪い」「なんとなく集中できない」「周りの目が気になる」などの悩みにつながります。

具体的に言葉にするのが難しく、お子さんも「何となく合わない」としか表現できない可能性もあります。「なんとなく」だからといって軽視せず、さまざまな角度から話を聞き出してみてください。

友人関係が合わない

友人関係に悩むお子さんも大勢います。

学校の友人関係が塾でも続いており悩む場合と、塾固有の友人関係に悩む場合とがあります。表面的には問題がなさそうにみえても、実はSNS内部でトラブルになっているケースも少なくありません。

思春期の人間関係はお子さんにとってもっとも深刻になりやすい要素です。繊細な気持ちに共感しながら、丁寧に耳を傾けましょう。

「塾を辞めたい」よくある理由

「塾を辞めたい」は、「塾が合わない」より深刻です。お子さんの中では「辞める」ことが既定路線となっており、親御さんの話を聞こうともしないケースもあります。

お子さんはどのような理由から「塾を辞めたい」というのでしょうか。よくある理由を5つ、解説します。

期待したほど成績が上がらない

誰もが「塾に入る=成績が上がる」と期待して入塾します。塾側もチラシやホームページで、いかに塾生たちが成績を上げているかを訴求するため、あたかも簡単に成績が上がるような印象を抱くのもしかたないことです。

しかし当然ですが、成績を上げるには地道な努力が必要です。さらに勉強したからといって、期待通りに成績が上がるとも限りません。

お子さん自身では頑張ったつもりでも、周囲がお子さん以上に頑張っていれば成績は伸びにくくなります。

期待と現実とのギャップに挫折し、塾を辞めたいといいだすお子さんは非常に多くいます。

勉強が面白くない・面倒くさい

勉強そのものが面白くないから、塾を辞めたいというお子さんもいます。

塾は学校で数回に分けて授業が行われる分量を1回の授業で進めたり、学校よりもハードな課題を出したりする場合もあります。定期テスト前には対策授業があり、毎週の小テストや確認テストの対策も欠かせません。

勉強に興味を持てないお子さんにとっては、「しんどい」以外のなにものでもないと感じるのも当然かもしれません。

目標が見出せない

目標が見つからず、塾に通ってまで勉強する意義が見いだせないことも、「辞めたい」理由としてよくあるパターンです。

受験学年以外に多いのですが、実は受験学年にも存在します。

周りから言われるから「一応」志望校は決めたけれど、どうしてもその学校に行きたいかと言われると「別に」……。

目標もないのに塾に通いつづける自分に疑問を抱くと、塾を続けるモチベーションがなくなり、「辞めたい」につながります。

部活で疲れて勉強する気にならない

部活生の場合、練習疲れから「塾を辞める」と言い出す場合があります。部活の練習で体力を使い果たしていたり、部活終了後に宿題と塾を両立させないといけないことに負担を感じたりするケースなどが見られます。

「部活の後に塾に行くといつも居眠りしてしまう」「お腹が空いてしまって、授業に集中できない」など、大人からみれば些細なこと、「それくらい頑張りなさい!」といいたくなるようなことがきっかけとなる場合もあります。

塾よりやりたいことがある

塾より興味があること、やりたいことが見つかって、塾の時間がもったいなくなった!と前向きな理由で辞めると言い出す場合もあるかもしれません。

実際、過去には以下のような生徒もいました。

「サッカーのジュニアユースセレクションに合格できた。本格的にサッカーの道に進みたいが、練習と塾が重なる。サッカーに集中したいので、塾を辞める」
「音楽の道に進むため、プロの音楽家に師事することになった。指導料と塾の月謝と両方支払うのは厳しいので、塾を辞めたい」

将来の夢が見つかるのは、素晴らしいことです。かといって、勉強をゼロにして良いわけではありません。塾が無理ならオンラインの学習を始めるなど、時間を上手に使う方法を見つけてあげましょう。

こんな時はすぐに辞めてOK!

お子さんが「塾を辞めたい」と言ってきた場合に、すぐに辞めさせた方が良いケースもあります。

以下の2つのパターンに当てはまる場合は、すぐに対処しましょう。

親から見ても合わない

親御さんから見ても、明らかに塾が合ってない場合は退塾に向けて動いてOKです。たとえば、以下のようなケースが考えられます。

  • 塾の日は朝から元気がない
  • 「行きたくないな」と渋ることが多い
  • 塾での前向きな話が聞かれない
  • 先生と相性が合わない

塾でのお子さんの様子は、親御さんは把握しにくいかもしれません。もし様子が変だなと感じたら、塾にそれとなく問合せてみても良いでしょう。

一向に成績に変化がない

塾に入ったものの、まったく成績に変化がない場合も辞めた方が良いでしょう。塾の指導方針や授業が、お子さんと合っていない可能性があります。

塾に入った成果は、入塾後最初のテストがもっとも表れやすいと言われます。お子さん自身が新しい環境で意気込んで勉強しており、これまでやったことのない勉強法で取り組み始めたタイミングだからです。変化があらわれる要素がそろっているのが、「入塾後最初のテスト」です。

最初のテストで結果が出ず、その後も思うような成績向上が見られない場合は、塾の教え方や方針が合っていない可能性があります。

塾を辞めてどうする?選択肢

「もし塾を辞めたら、勉強のサポートはどうする?」、これは親御さんなら誰もが心配するポイントかもしれません。

いま通っている塾を辞める前に、勉強のサポートを受けられる他の手段を考えておきましょう。選択肢を4つ、解説します。

別の塾に移籍する

「今の塾を辞めたとしても、やはり『塾』が必要だ」という場合は、別の塾に移ることになります。

ただし集団塾への移籍には注意してください。

集団塾は1年間を通じて決まったカリキュラムに沿って授業が進みます。年度途中の入塾生はカリキュラムの途中から参加せざるをえません。塾ですでに終わっている範囲に苦手や理解不足があっても、塾の授業は受けられないことは理解しておく必要があります。

お子さんに合わせた学習計画で進めたい場合は、個別指導塾がおすすめです。

自宅学習に切り替える

塾には通わず、自宅で学習するという選択肢もあります。市販の教材や参考書を用意し、自分で計画を立てて進める方法です。

ペースも学ぶ内容も自分次第という気楽さはありますが、「わからない点があっても質問できない」「サボりやすい」点は不安要素となります。また計画を立て、計画に従って進める進捗管理力も必要です。

お子さんの学年や様子によっては、親御さんのサポートが必要になる場合も多い点を押さえておきましょう。

家庭教師をつける

塾の代わりに家庭教師をつける方法もあります。

家庭教師は自宅で勉強できるため、周りの目が気にならない点がメリットです。学習計画立てや勉強法の相談もでき、心強いサポーターとなってくれるでしょう。

ただしマンツーマン指導であるゆえに費用が高くなりやすいこと、指導クオリティは講師の力量に左右されやすい点は難点かもしれません。地域の個人家庭教師と契約する場合は、トラブルもご家庭で解決しないといけない懸念もつきまといます。

通信講座・タブレット教材を始める

通信講座やタブレット教材は、決められたカリキュラムに沿って自分のペースで進められる点がメリットです。

費用も塾や家庭教師よりも安価な場合が多く、手軽に始められることからも人気があります。

一方で、勉強に対する強制力がない点は気にしておいた方が良いでしょう。教材をやるもやらないもお子さん次第、サボろうと思えばサボれてしまうため、気付いたら未習課題が山積みになっていた…、そんな展開も考えられます。

勉強計画に沿って、親御さんが進捗管理をする必要もあるかもしれません。

オンライン家庭教師

オンライン家庭教師とは、家庭教師の良さとオンライン学習の利便性の良いところ取りをした教育サービスです。パソコンやタブレットを介して、オンライン・リアルタイムでマンツーマン指導を受けます。

決まった時間に授業があるためサボりにくく、自宅で受けられるため移動の時間も節約できます。費用も対面家庭教師より安価なケースが多く、「高品質な授業を安く受けられる」と人気が高まってる指導形態です。

お子さんに合う教育サービスを見つけるコツ

お子さんに合う教育サービスを見つけるコツは、2つのステップを丁寧に検討することです。

2つのステップとは、以下を指します。

  • 合わない教育サービスを候補から外す
  • 合いそうな候補の中から厳選する

文字にすると簡単ですが、実際に進めると「どのように進めればよいのか」「こんなときはどうするのか」と悩む局面が出てくるかもしれません。

お子さんに合う教育サービスを間違いなく選ぶ手順を、4つに分けて解説します。

1.「合わない」原因を整理する

まず、今の塾が「合わない・辞めたい」と感じた原因を整理しましょう。次に選ぶサービスで、同じ失敗をしないためです。

このとき、できるだけ具体的に表現すると、合わない原因が明確化します。「講師が合わない」だけではなく、「早口過ぎて何を言っているかわからない」「授業中に活発な生徒ばかりとやりとりするのが嫌だ」などとまとめてみてください。

2. 合いそうな教育サービスの体験授業を受ける

つぎに、「ここなら合いそうかな」と感じる教育サービスを選定し、体験授業を受けましょう。塾の場合は親御さんも同行し、校舎やスタッフの様子を観察します。オンライン指導の場合は、授業を見学させてもらいましょう。

お子さん本人の感想と親御さんの所感を踏まえ、一つひとつの教育サービスについて「合うかどうか」を判断していきます。

3. 講師を選べる教育サービス選ぶ

教育サービスを選ぶ際は、「講師を選べるかどうか」も大切な基準です。残念ながら、塾の中には「講師を選べる」と謳っておきながら、実は授業に入れる講師を塾側が割り当てているだけというところもあります。

講師について、どの程度まで希望を出せるのかも確認しておきましょう。

オンライン指導は全国の講師と授業のマッチングが可能なため、対面型の塾よりも圧倒的に多い人数から講師を選べます。数千~数万人の登録講師を抱えるオンライン家庭教師も珍しくありません。

4. さまざまなサービスを試す

教育サービスを比較する際は、さまざまな形態のものを試してみましょう。集団塾、個別指導塾、オンライン家庭教師…と試すうちに、思いがけない教育サービスがお子さんに合っていると見つかる場合があります。

またタブレット学習やオンライン家庭教師は、塾と併用しやすいという特徴があります。1つに絞り込まず、いくつかの教育サービスを継続的に試してみるのも良い方法です。

もう「塾が合わない」と言わせない!相性を最重視するオンライン家庭教師ピース

お子さんと塾、あるいは教育サービスとの相性は、すなわち「講師との相性」と言っても過言ではありません。

実際、「授業を受け持つ講師が嫌だから、勉強したくない」「講師が好きだから、頑張れる」といった声は、よく聞かれます。相性は、モチベーションにも影響する重要要素なのです。

だからこそ、次の教育サービスは「相性」を重視してくれるところを選ぶことが大切です。

オンライン家庭教師ピースは、講師とお子さんとの相性にどこよりも配慮するオンライン家庭教師です。単に「その日時に指導できる」「その教科を指導できる」といったスペック面から講師を選ぶのではなく、お子さんの性格や趣味、個性、希望の指導スタイルなどまで踏まえ、最適な1人を選び出します。

3,000人以上から選ばれたお子さんのための講師と、ぜひ一度体験授業を受けてみませんか。気に入っていただければ、もちろんすぐに授業を開始できます。

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まとめ

思春期のお子さんはちょっとしたことが原因となり、「塾が合わない」「辞めたい」というものです。しかし、お子さんの言葉を軽視していると、知らないうちに事態が深刻化し、気付いたときには勉強のやる気がなくなっていた……、ともなりかねません。

「塾が合わないかも」「辞めたいかも」といったお子さんからのSOSを丁寧にキャッチし、対処していきましょう。

教育サービスも多様化し、対面型の塾だけが「勉強できる場所」ではなくなっています。自宅のリラックスできる空間で、高品質な授業を受けられるオンライン家庭教師など、さまざまな教育サービスを試してみてください。

合う環境が見つかれば、お子さんもやる気を持って勉強に取り組めるはずです。「勉強が楽しい」と言える日がくると信じて、いろいろと試していきましょう。

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