中学生の勉強に対する親の関わり方とは? 親の役割を解説
小学生から中学生になると、授業のスピードが速くなるだけでなく、内容も難しくなります。
1度授業についていけなくなると、その後の学習内容がわからず、最悪の場合勉強が嫌いになってしまうおそれがあります。
そのため、「中学生の子どもの勉強が心配…」「どう関わればいいかわからない…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
お子さんが勉強しなくなってしまうのではないかと考えると、不安ですよね。
この記事では、中学生の子どもの勉強への「親の関わり方」、親の役割について解説します。
お子さんについて、学力が心配な方や、勉強していないのではないかと不安になっている方は参考にしてください。
目次
中学生の子どもの勉強に対する親の関わり方
中学生の子どもの勉強に対して、親は以下のような関わり方をしてみてください。
- 子どもが自分で勉強できるようにサポートする
- 勉強に集中できる環境を整える
- 相談に乗ってあげる
- 学校の勉強についていけているか確認する
このような関わり方を実践すると、子どもがのびのびと勉強することができるため、成績が上がる可能性があります。
ここでは、それぞれの関わり方について解説します。
現在の中学生の子どもの勉強に対する関わり方と比べながら、読んでみてください。
子どもが自分で勉強できるようにサポートする
まず、中学生の子どもの勉強に対する親の関わり方として、最も大切なことは、子どもが自分で勉強できるようにサポートすることです。
親としていろいろとアドバイスしたくなる気持ちはわかりますが、子どもの自主性を尊重してサポートすることが重要です。
過度な干渉は子どもの自主性を損ない、勉強へのモチベーションを下げてしまうおそれがあるからです。
子どもが自分で勉強できるように、子どもを信頼してサポートしましょう。
勉強に集中できる環境を整える
次に、子どもが勉強に集中できるように、自宅の環境を整えたり、生活習慣を見直したりすることも親の取るべき関わり方です。
具体的には、自宅の勉強する場所の周辺に、集中をさえぎるようなゲームやマンガを置かないように整理整頓しましょう。
また子どもが勉強しているときは、邪魔しないようにテレビを消したり、近くでスマホを操作したりしないようにします。
子どもが早寝早起きできるように手伝ってあげることも、日中集中して勉強するためには大切なことです。
相談に乗ってあげる
子どもが勉強や学校のことで相談してきたら、悩みごとや不安を親身に聞いてあげることが大切です。
中学生になると思春期に入るため、悩みごとを抱えやすくなります。
悩みを抱えていると勉強に集中できないため、子どもの様子に変化があったら、声をかけてあげてください。
「困ったときは親が話を聞いてくれる」と子どもが安心できると、勉強にも集中できます。
学校の勉強についていけているか確認する
「学校の勉強でわからないところがないか」、定期的に確認してあげましょう。
中学生になると部活が始まり、生活スタイルが変わるため、勉強についていくのに苦労することもあるからです。
また、中学校の授業スピードや難易度についていけず、困っている場合もあります。
そんなときは子どもに授業の理解度を確認して、わからない点は早急に解消できるようサポートしましょう。
学年に合わせた親の関わり方
中学生は学年によって状況が異なるため、子どもの年齢に合わせて勉強への関わり方を変えましょう。
ここでは、中学1年生〜3年生までそれぞれの学年ごとの子どもの勉強への関わり方を解説します。
中学1年生の場合
中学1年生の場合、小学生から生活スタイルが一変するため、新生活に慣れていないことが多いでしょう。
また、授業内容が難しくなり、スピードも速くなるため、勉強についていくことに苦労することもあります。
そのため、中学1年生の子どもに対して、親は以下のような関わり方をすることをオススメします。
- 勉強のやり方を教える
- 勉強する習慣を身につける
- 授業のわからない点を確認して解消する
これらの3点を意識すると、子どもは授業に遅れることなく、勉強することができます。
部活で疲れていたとしても、短時間でも勉強時間を確保することによって、学習習慣を身につけることができます。
中学2年生の場合
中学2年生は、学校生活に慣れて中だるみしてしまう時期です。
しかも、思春期や反抗期に本格的に突入する時期でもあるため、学校で人間関係のトラブルが発生しやすい傾向があります。
このような状況を踏まえて、親は以下のようなサポートをしてみてください。
- 悩みの相談に乗ってあげる
- 学習環境を整える
- テスト勉強の計画を一緒に立てる
私生活の部分で心身ともにサポートしてあげることが、とても重要です。
また、テストの結果が高校受験に影響するため、中だるみしないようにテスト勉強の計画を一緒に立てることをオススメします。
中学3年生の場合
中学3年生になると、部活を引退し、本格的に受験勉強を始めることになります。
そんな受験生に対しては、以下のような関わり方をするといいでしょう。
- 受験に関する悩みごとを聞いてあげる
- 集中できる環境を作る
- 健康的な生活習慣を定着させる
高校受験は多くの中学3年生にとって初めての受験であるため、大きなプレッシャーがかかります。
そのため、少しでもプレッシャーが和らぐように悩みごとを聞き、健康的な生活習慣を定着させるなどのサポートをしてあげましょう。
勉強のサポートをするときの注意点
ここでは、中学生の勉強をサポートするときに注意したいポイントを2つ、解説します。
- 日頃のコミュニケーションを丁寧に取る
- 成績が上がる方法を一緒に考える
中学生の子どもと接するときに、意識して実践してみると、学習習慣を身につけやすい環境を作れますよ。
日頃のコミュニケーションを丁寧に取る
まず、子どもとのコミュニケーションを日頃から丁寧に取ることに注意して、信頼関係を築くことが重要です。
なぜなら、親子のコミュニケーションが不足していると、アドバイスをしても聞いてくれないことがあるからです。
具体的には、信頼関係を築くために、以下のポイントを意識してみてください。
- 怒らない
- 強制しない
- 求められたらアドバイスをする
これらを実践すると、日頃のコミュニケーションの質が高まります。
中学生の子どもの多くは反抗期であり、自分のことは自分で決めたいと思っている傾向にあるため、子どもの自主性を尊重してコミュニケーションを取ることが大切です。
成績が上がる方法を一緒に考える
子どもの成績が伸び悩んでいたら、成績が上がる方法を一緒に考えましょう。
成績が悪いことを責めるのではなく、成績が上がる方法を一緒に考えてあげる姿勢が大切です。
勉強しているにもかかわらず成績が伸びないときは、子どもに合った勉強方法を探すなどのフォローをすることが重要です。
一方、あまり勉強をしていない場合は、勉強する意味を一緒に考えたり、学習環境を見直したりするなどの工夫をしてみてくださいね。
親が子どもと一緒に勉強する方法
親の関わり方として、中学生の子どもと一緒に勉強することもオススメです!
なぜなら、一緒に勉強すると「わからないところをすぐに聞ける」「時間を決めて勉強できる」などのメリットがあるからです。
実践するときは、以下のような方法を取り入れてみてください。
- 問題を出し合う
- 添削してあげる
- テスト勉強の計画を一緒に立てる
問題を出し合う
親子で勉強するときに、重要なポイントをクイズ形式で出し合うと、効率的に暗記・理解できるというメリットがあります。
なぜなら、子どもが間違えるクイズによって苦手なポイントがわかるため、効率的に勉強を進められるからです。
また、クイズを出し合うことで、子どもが理解できていない部分を把握することもできます。
さらに、子どもが出題者としての視点に立つと、出題の意図がわかりその問題の理解が深まるため、テストで高得点を狙いやすくなります。
添削してあげる
子どもが解いた問題の丸つけや添削をしてあげることも、親が子どもと一緒に勉強する適切な方法の1つです。
問題を解いた後に「わからなかった問題」の「答えを出す考え方」を把握することは、成績を上げるには大切なことです。
問題を間違えてしまうと、モチベーションが下がってしまい復習をしっかりできない場合があります。
そのため、親が丸つけや添削を行って、子どものストレスを減らすことができれば、効果的に復習をすることができます。
継続して丸つけや添削をしていくと、わからないところを減らすことができるので、成績が伸びることが期待できます。
テスト勉強の計画を一緒に立てる
子どもがテスト勉強の計画を立てるには手間がかかるため、一緒に計画を立ててあげましょう。
特に勉強の習慣がない子の場合、勉強の計画を立てることに慣れていないため、サポートすることが大切です。
なぜなら、中学生の試験科目は多い上に、学校生活が忙しいため、スケジュールを立てることが難しいからです。
余裕をもったスケジュールを立てて、内申点が上がるようにサポートしましょう。
中学生が勉強しなくなる親の関わり方
最後に、親が避けるべき子どもへの関わり方を紹介します。
親が子どもに以下のような関わり方をすると、勉強へのモチベーションが下がり、勉強しなくなってしまいます。
- 干渉しすぎる
- 勉強を強制する
- 周りと比較する
- 子どもの集中の邪魔をする
子どもが勉強に集中するために、このような関わり方を子どもに対してしないように注意してください。
干渉しすぎる
親が中学生の子どもの勉強に干渉しすぎると、子どもはストレスを感じて勉強しなくなってしまうおそれがあります。
なぜなら、「親の言うとおりにしていればいい」と思考することを放棄してしまい、学習効率が下がるおそれがあるからです。
勉強しているように見えても、ただペンを動かしているだけの状態になってしまうかもしれません。
そのため、子どもの自主性を損ねることのないように、必要以上に勉強に口出ししないことが大切です。
勉強を強制する
「勉強しなさい」と勉強を強制することが多いと、子どもは反発します。
特に子どもが思春期の時期に勉強を強制すると、親の言ったことに反する行動を取る傾向があります。
子どもと関わる上で大切なことは、中学生の子どもをコントロールの対象としてではなく、1人の人間として対等に接することです。
子どもも「勉強したほうがいい」と考えていることが多いため、強制するのではなく、支援してあげましょう。
周りと比較する
子どもの周りの友だちと比較すると、子どもはストレスを感じます。
例えば「〇〇君は成績が良いのに」と言うと、子どもはかなりのストレスを感じます。
結果として、勉強をやることが嫌になり、勉強することをやめてしまいます。
さらに、親への信頼がなくなり、親の言うことを聞かなくなる可能性があります。
周りと比較するのではなく、子どもの今と昔を比較して伸びている点を伝えてあげましょう。
子どもの集中の邪魔をする
子どもが勉強しているときに、親が周りでテレビやスマホを見ていると、集中が切れてしまいます。
やはり、勉強しているときにテレビやゲームの音が聞こえると、気になってしまいますよね。
自宅で勉強する環境が整っていないと、集中して勉強できないため、学習習慣が身につきません。
自宅で学習習慣を身につけるためには、勉強に集中できる環境を作る必要があります。
集中して勉強できるオンライン家庭教師もオススメ
勉強しない中学生の子どもに学習習慣を身につけてほしいなら、オンライン家庭教師もオススメです。
自宅のパソコンやタブレットから授業を受講でき、家庭教師がわかりやすく解説してくれます。
オンライン家庭教師を利用すれば、移動する手間がないため、学校生活に疲れていても受講しやすく、学習習慣を身につけやすいです。
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まとめ
中学生の子どもの勉強に対して、親は「子どもが自分で勉強できる」ようサポートすることが最も大切です。
さらに、学習環境を整えたり、相談に乗ってあげたりすることも重要です。
ただ、勉強の強制や過度な干渉は子どもの勉強のモチベーションを下げてしまうため、避けたほうがいいです。
お子さんの状況に合わせて、丸つけをしたり、テストの計画を一緒に立てたりするなどの支援をしましょう。
親が適切に関わることによって、子どもは自然と勉強するようになるため、ぜひ実践してみてください。