家庭教師と個人契約する方法とは?メリットやデメリットについて解説
「子どものために家庭教師と契約したいけど、どこに頼んだら良いんだろう…」
というようなお悩みをお持ちではありませんか?
家庭教師と契約するためには、「個人契約」と「家庭教師センター」という2つの選択肢があります。
この記事では家庭教師を個人契約で雇うことについて解説します。
メリットやデメリットなども解説していますので、個人契約で失敗したくない方は、ぜひご参考ください。
目次
個人契約の家庭教師とは?
個人契約とは自分で家庭教師を探し、教師と直接契約を結ぶ方法です。
自分で探さなければならないため、面倒に感じる方もいるかもしれません。
しかし、家庭教師と個人契約することでメリットも多くあります。
メリットやデメリットも詳しく解説していきますね。
家庭教師センターとは?
家庭教師センターは、家庭教師を斡旋するセンターと教師が雇用契約を結び、家庭から希望があると派遣してもらう形をとる仕組みになっています。
個人契約とは違い、仕組みができあがっているため、基本的に雇う側の方は何もしなくても大丈夫です。
ただ、家庭教師センターの場合もメリットやデメリットが多くあります。
家庭教師と個人契約するメリット
家庭教師と個人契約することには様々なメリットがあります。
ここでは、下記の3つのメリットをご紹介しています。
- 諸費用や中間マージンがかからない
- 都合に合わせてもらいやすい
- 強い信頼関係が形成されることもある
家庭教師センターと比較して見ていきましょう。
諸費用や中間マージンがかからない
個人契約の場合、入会金や年会費、管理費などの諸費用や中間マージン(授業料の3割〜5割)が、かかりません。
そのため、家庭教師センターと比較して安く家庭教師を雇うことができます。
下記の表は1時間あたりの相場です。
個人契約 | 家庭教師センター | |
小学生 | 1,500〜2,000円 | 3,000〜6,000円 |
中学受験 | 2,000〜3,500円 | 3,500〜6,500円 |
中学生 | 2,000〜3,000円 | 3,000〜6,500円 |
高校生 | 2,500〜3,500円 | 5,000〜8,500円 |
授業料だけでも、個人契約は家庭教師センターと比較するとかなり安いですよね。
さらに家庭教師センターの場合、この授業料に加えて入会金や年会費、管理費なども加算される場合があります。
都合に合わせてもらいやすい
家庭教師センターから派遣されてくる教師よりも、個人契約の教師のほうがこちらの都合に合わせてもらいやすいです。
家庭教師センターの場合、仕組みやカリキュラムに沿わなければならないため、融通が効かない場合もあるでしょう。
しかし、個人契約は話し合って双方が合意すればそれで問題ありません。
強い信頼関係が形成されることもある
個人契約の場合、生徒だけでなく保護者の方とも関係を深めることが多いです。
保護者は教師を信用できないと個人契約を行いません。
逆に言えば、契約した教師とは信頼関係が築ける可能性があるということになります。
私自身個人契約で家庭教師をしていた生徒や保護者とは、契約が終わった今でも連絡を取り合っています。
このように気が合って長い付き合いになると、家族のような信頼関係が生まれることもありますよ。
家庭教師と個人契約するデメリット
逆に、家庭教師と個人契約することには下記のようなデメリットもあります。
- 良い家庭教師を探すのが難しい
- 家庭教師の交代ができない
- トラブルが起きたときの対処が難しい
- 授業の質が定まらないことも…
- 最新の受験情報が入らない
家庭教師を個人契約で雇おうと考えている方はこれらのデメリットに注意してください。
良い家庭教師を探すのが難しい
家庭教師センターを利用する場合、教師の希望条件などを伝えて探すことができます。
また、登録している教師は会社からマナーや指導に関する研修を受けていますので、子どもに合った良い家庭教師を簡単に探すことが可能です。
万が一教師と子どもが合わなかった場合でも、家庭教師センターに連絡すれば教師を交代してくれます。
一方、個人契約の場合このようなサービスはありません。
家庭教師を探すだけでも大変な上に、そこから子どもに合った良い家庭教師を探すことは難しいでしょう。
家庭教師の交代ができない
先述したように、家庭教師センターの場合、教師と子どもが合わなかったとしても交代することができます。
一方、個人契約の場合簡単には交代できません。
もし交代したければ、自分自身で新しい教師を探す必要があります。
これはかなり手間ですよね。
そのため、良い家庭教師ではなかったとしても諦めてしまう方が多いようです。
トラブルが起きたときの対処が難しい
家庭教師と言えど、人と人が交わるサービスです。
そのため、トラブルが起きる場合がゼロになることはありません。
例えば、
- 教師と相性が合わない
- 教師が授業をドタキャンすることが多い
などといったトラブルは少なくありません。
トラブルが起きた時、家庭教師センターの場合、その家庭教師の雇い主がいるため、雇い主に相談することができます。
一方、個人契約の場合、雇い主はいないため、誰にも相談できません。
教師・生徒間のやり取りは自己責任となります。
万が一、トラブルが起きたときの対処を自分で行うことは難しいでしょう。
授業の質が定まらないことも
家庭教師センターでは教師が研修を受けているため、ある程度の指導の質は保証されています。
一方、個人契約の場合、研修を受けていることはほとんどありません。
そのため、
- 教師の指導力
- 教師の学力
を確かめる術はありません。
このように指導力を確かめられないため、授業の質が定まらないこともしばしばあります。
これはオフラインでもオンラインでも言えることです。
どちらの場合でも、受講環境や指導環境がばらばらでクオリティーが低くなるケースがあります。
また、オンラインの場合は単なるテレビ電話状態になることもあるようです。
最新の受験情報が入らない
センター試験から共通テストに変わったように、受験は年々変わってきています。
家庭教師センターはそういった受験情報を大量に持っています。
一方、個人契約の家庭教師の場合、その教師がどれだけ受験情報を持っているかは差があります。
個人契約の家庭教師を雇うときは、最新の受験情報は自力で収集しなくてはならないと思っておきましょう。
個人契約できる家庭教師の探し方
個人契約できる家庭教師を探す方法は難しいと解説しましたが、その方法はさまざまあり、簡単に見つかる場合もあります。
ここでは個人契約できる家庭教師の探し方を5つご紹介します。
- 掲示板を見る
- マッチングサイトを利用する
- SNSで検索する
- 大学に依頼する
- 知人のつてをたどる
ぜひ自分に合った探し方を試してみてください。
複数を同時進行でやってみるのも良いでしょう。
掲示板を見る
個人契約で活動している家庭教師が生徒を募集している掲示板があります。
この掲示板をチェックするとたくさんの家庭教師を見つけることが可能です。
例えば、下記のリンクの掲示板があります。
https://kojin.tands.to/annai.htm
このリンク先のように、掲示板では大学生・社会人・プロ講師の方たちが生徒募集の情報を掲載しています。
マッチングサイトを利用する
個人契約の家庭教師のマッチングサイトもあります。
このマッチングサイトを利用するのも一つの手段です。
マッチングサイトでは教師のプロフィールを見ることができ、条件に合えば教師を雇うことができます。
掲示板に比べ、比較的条件に見合う教師を見つけやすいです。
ただ、掲示板とは違い、マッチング料がかかる場合もあるのでご注意ください。
SNSで検索する
SNSで「家庭教師」と検索すると、たくさんの家庭教師を見つけることができます。
特にTwitterでは家庭教師が情報を発信していることが多く、契約に運ぶことも可能です。
ただ、条件に合った教師を選ぶことは困難です。
スキマ時間などの気軽にできるタイミングでSNSを活用すると良いでしょう。
大学に依頼する
大学によっては大学生協や就職支援課などが、学生に対し家庭教師の斡旋を行っている場合があります。
大学からの斡旋だと、安心もできますよね。
特に、教育学部のある大学には教師の卵がたくさんいます。
近くに大学がある方はこの選択肢もおすすめです。
知人のつてをたどる
知人の大学生や社会人など、家庭教師をしてくれそうな人を探してみるのも良いでしょう。
知人ですとより安心して家庭教師を頼めますよね。
もし知人でつてがある方はこの選択肢も考えてみましょう。
家庭教師と個人契約する際にチェックしたいこと
デメリットでも記述したように、家庭教師と個人契約する際には保護者自身で家庭教師を見極めなければなりません。
そこで、いくつかチェックしたいポイントをご紹介します。
家庭教師と個人契約する際にチェックしたいポイントは下記の3つです。
- 子どもとの相性
- 指導能力
- 保護者とのコミュニケーション力
これらのポイントはどれも大切です。
必ずチェックするようにしましょう。
子どもとの相性
まずは、子どもとの相性です。
家庭教師と子どもの相性が良いのか確認することが一番大事と言えます。
家庭教師は子どもとマンツーマンで指導を行うため、いくら学力が高くても相性が合わなければ良い指導にはなりません。
家庭教師を探す際には、事前に子どもと「どんな先生が良いのか」を話し合いましょう。
指導能力
教師の指導能力や学力も重要です。
家庭教師を行っていく上で、指導者以上の学力を発揮することは滅多にありません。
- 子どもの志望校に合った学力・学歴を有しているのか
- 分かりやすく勉強を教えることができるのか
体験授業をしてもらい、この2点から教師の指導能力をチェックしましょう。
保護者とのコミュニケーション力
個人契約する上で、保護者とのコミュニケーションも重要です。
仮に個人契約が決まったとすれば、教師と保護者はコミュニケーションを取らなければならない場面がいくつかあります。
この場面で円滑に進めないと、トラブルのもとになってしまいます。
体験授業で来ていただいた際に、指導能力の他に保護者と円滑にコミュニケーションできるかもチェックしましょう。
家庭教師と個人契約するのがおすすめの方
家庭教師と個人契約することには向き不向きがあります。
個人契約にすることで手間を感じ、失敗に繋がることもしばしば…。
家庭教師と個人契約するのがおすすめな人は以下の特徴があります。
- 自力でトラブル解決ができる方
- 人を見抜く目がある方
どちらの特徴にも当てはまらない方は、家庭教師センターで家庭教師を探すことを視野に入れると良いでしょう。
自力でトラブル解決ができる方
自力でトラブル解決ができる方は家庭教師と個人契約すると良いでしょう。
先述したように、個人契約した際のトラブルは全て自分で解決しなくてはいけません。
- 成績が上がらない
- 教師が遅刻してくる
などのトラブルに対して、不満をしっかり伝えつつも円満なコミュニケーションを取れる自信のある人が向いています。
人を見抜く目がある方
人を見抜く目がある方も家庭教師と個人契約することがおすすめです。
個人契約の家庭教師を探す場合、自分で教師を見つけ出す必要があります。
自身で教師を見つけ出すためには、人を見る目も大切です。
子どもを任せられる教師なのか見抜く目があると良いでしょう。
まとめ
家庭教師を雇う際には、家庭教師センターに登録するだけでなく、自分で家庭教師を探し、教師と直接契約を結ぶこともできます。
個人契約にはメリットもデメリットもあります。
これらを踏まえた上で、家庭教師を個人契約することが自分に合っているかどうかよく考えましょう。
また、個人契約の家庭教師を探すことは難しいと思われがちですが、探し方は色々あります。
ぜひ今回ご紹介した方法を行い、素敵な教師を見つけてください。