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【大学受験】計算ミスをなくす方法11選|文系・理系共通

テストや模試が返却され、計算ミスに気づいた瞬間というのは、実に悔しいものです。

計算ミスは受験生の誰もが「なくしたい」と悩んでいるテーマの一つ。しかし実際は計算ミスだけの対策をする時間が取れなかったり、より優先度の高い勉強内容があったりして、なかなか克服できないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では「目指せ!計算ミス撲滅」と題して、計算ミスをなくす方法をまとめていきます。方法は全部で11個も!
今日から始められるものばかりですから、最後まで読み早速取り入れてみてくださいね。

計算ミスの重要性を自覚しよう!1点で合否が分かれるのが入試です

模試やテストで、計算ミスによる減点が合計何点分あったか、算出してみたことはありますか?
そしてミスがなかったとしたら、何点になっていたか。

この振り返りをしてもらった高校生は、ほぼ全員ががく然とします。実際の計算ミスの量と、「これくらいかな」と自覚していた量との差が予想以上に大きいからですね。

もしこれが、入試本番だったら?
1カ所の計算ミスが、合否を分けていたかもしれません。

最難関大学や医学部など一部を除き、ほとんどの大学での入試問題は「基本~標準レベル」が半分以上です。教科書の基本問題や章末問題相当の問題を、ミスなく確実に解ききることで5割~7割の得点は十分狙えるのです。

反対に言うと、教科書レベルの問題で計算ミスをしていては、合格点を取ることはできないということ!

「やったことがある問題なのに解けない」
「途中まではいけるのに、どこかでおかしくなる」

そんな悩みは、計算ミスに原因があるかもしれませんよ。
受験本番で1点に泣かないためにも、今日から計算ミス撲滅対策を始めましょう!

>>ケアレスミス全体の対策を知りたい方は、こちらもどうぞ!
ケアレスミス撲滅!すぐにできて受験やテストに効果絶大!うっかり失点を減らす方法

計算ミスを発生させないコツ7つ

計算ミス撲滅には2段階のアプローチが効果的。
まず「発生させない対策」、そして「発生したミスに気付く対策」の2段構えです。

ここでは「発生させないコツ」からみていきましょう。全部で7つありますよ。

1.計算スペースはたっぷり確保する

計算ミスをなくすコツの1つ目は「計算用のスペースをたっぷり確保する」ということ。ノートは空白が余るくらい、余裕を持って使うのがコツです。

画像の黄色い「問題+解答を書くスペース」に入れる問題数は、計算問題なら数問/記述式の問題なら1問が限度でしょう。
「えっ、そんなに少なく?」と思うくらいでちょうどいいんです。

次でまとめますが、途中計算を丁寧に書くのは計算ミスを失くすために効果的。計算スペースが不足すると書く量を減らさざるを得なくなりますよね。
必然的に頭の中での計算が増え、計算ミスにつながるという悪循環になりかねません。

計算専用のスペースをたっぷり確保したノートづくりを心がけましょう。

2.途中式や計算の過程を漏らさず書く

計算ミスをなくすコツ2つ目は、途中式や計算の過程は丁寧に漏らさず書く、ということです。

「書く」のは手間がかかるから面倒くさいと、頭の中で計算したり式を変形させたりしていませんか?
しかし式が複雑になるほど、脳内の処理ではミスが起こりやすくなります。

面倒がらずに、一つひとつを書き出すようにしましょう。書き出すことで視覚的に確認しながら計算を進められるので、ミスが起きにくくなる、起きても気づきやすくなります。

また見直しをする際も、どこでミスをしたか発見しやすくなるというメリットもありますよ。

3.基本的な計算結果や式変形は覚えておく

計算ミスをなくすコツ3つ目は、よく出る計算や基本的な式変形は丸暗記してしまう、という方法です。

高校数学の計算量はとても多いので、暗記で対応できる部分は対応し、全体のスピードアップを図ることも大切。
数列やベクトル、指数・対数などの複雑な計算に集中するためにも、使用頻度の高い計算結果やその都度計算していては時間がかかるものは、公式のように覚えてしまうのが得策です。

たとえば以下のような計算結果は暗記してしまいましょう。

【四則演算】8+5=13、11×11=121…
【倍数】25×4=100、20×5=100…
【根号】√24=2√6、√12=2√3…
【平方数】62=36、122=144…
【階乗】5!=120、6!=720…
【代表的な三角比】sin60°=√3/2、cos45°=1/√2…

こうした計算結果は瞬時に出てくるように暗記しておくと、実際に手を動かす必要のある難度の計算だけに集中できます。

数学の学習を進めるうちに自然と覚えるものもありますが、どこかのタイミングでまとめて覚えてしまうと、その後の計算が劇的に楽に・正確になるのでおすすめです。

4.シンプルに計算できる方法を学ぶ

計算ミスをなくすコツ4つ目は、計算のやり方をできるだけシンプルに、簡単にするというものです。

たとえば「100×99」を例にしてみましょう。
真正面から正直に筆算で取り組んでもいいのですが、時間もかかりますし面倒ですし、スマートではありませんよね。

ここは高校生らしく因数分解の公式「(a+b)(a-b)」を使い、「(100+1)(100-1)」としてみてはどうですか?ほら、「9900」とすぐに答えがでますよね。

計算ミスは、計算過程が増えるほど発生しやすくなります。計算過程を「正しく減らせる」工夫をすることも、計算ミス撲滅にはとても大切な視点です。

どんな計算も「真正面からガチンコ勝負」していたという高校生は、ぜひ計算を工夫する視点を持ってみてください。

5.解答の方針立てと計算を分離させる

計算ミスをなくす方法5つ目は「解答の方針立てと計算プロセスを分離させる」ということ。

たとえば。
ちょっと難しいな、と感じる問題を解くとき、あなたはどんな手順で取り組んでいますか?

「ここをこうしてこうすると、こうなるから、それでここを……」と、どのように解き進めれば解答できるのか、方針立てをするはずです。

方針立てはとても大事な思考過程ですが、このとき同時に計算も進めているという高校生は要注意!方針立てと計算の同時進行は注意力が二方向に分散し、ミスのもとです。

方針立てをするときは、方針だけを。
方針が立ったら、落ち着いて計算だけを。

自分の集中力が1点だけに向かうように、やり方を工夫してみてくださいね。

6.自分の計算ミスを記録する

「自分の計算ミスを記録する」というのは、ぜひ取り組んでほしい計算ミス撲滅法です。

一言で「計算ミス」といっても、中身はさまざまですよね。そのさまざまなミスを、ノートにひたすら記録していくのです。
記録するのは後ろの使っていないページで構いません。

記録をはじめてしばらくすると、これまで漫然と「計算ミス」として片付けていたものたちに傾向が見えてきます。
記録から見えてきた傾向こそ、あなたの「計算のクセ」!ミスしやすいポイントです。

ミスしやすい箇所を意識して計算に取り組むだけで、計算ミスは激減しますよ。
まずは1カ月、計算ミスを記録し続けてみてくださいね。

7.そもそもの理解が間違っていないか確認する

ここまで取り組んでも計算ミスが減らないという場合、そもそもの数学的理解が間違っていたり、誤った形で公式を覚えてしまっていたりする可能性もあります。

根本的に理解が間違っているとしたら、いくら計算ミスをなくそうとしてもなくなるはずがありません。

勉強しながらふと「あれ?」「怪しいかも」と感じる点があったら、必ず教科書や参考書で確認するクセをつけましょう。
もし間違って覚えてしまっている場合は、正しい記憶で上書きすることもお忘れなく。

計算ミスを発見するコツ4つ

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ここまでは「計算ミスを発生させない」方法をまとめてきました。しかし私たちは人間です。ミスを出さないようにと頑張っても計算ミスをしてしまうこともありますよね。

ここからは「発生してしまったミスを自力で発見する方法」をご紹介します。全部で4つ!もうしばらく、頑張って読み進めていきましょうね。

1.「こうなるはずだ」という直感に合うかチェック

計算ミスを見つける方法の1つ目は、「自分の感覚・直感に合うかチェックする」というものです。

計算を進めながら、「こんな数字になるはずがないのになあ」とおかしく感じたことはありませんか?面積が異常に大きくなったり、マーク式の解答欄数に収まりきらない桁になったり……。

まさにその「こんな数字になるはずがないのになあ」という、自分の感覚を大切にしてほしいのです。

ある程度計算を進めると、さかのぼってミスを見つけることや、やり直しをとても面倒に感じがち。結局、「なんとなく、おかしい」という自分の感覚も見なかった振りをしてしまいませんか?

でも、案外と直感は当たるものなんですよね。

「こんなはずはない」と感じたら手を止め、解いてきた過程を振り返る。
それが計算ミスを自力で発見するコツの1つ目です。

2.全体をサクッと見直す

計算ミスを発見する方法2つ目は「計算が終わったら、全体をサクッと見直す」です。全体の中の、特に重要なポイントだけ見直す、と言っても良いもかもしれません。

「展開←→因数分解」「微分←→積分」といった「逆動作」を確認する。方程式や不等式は、文字に数値を入れても成り立つか見る。
確率は1を超えてはいけません。逆・裏・対偶が成り立っているかなど、各単元の定義も踏まえ、全体を見直すようにしてみてください。

計算が終わり冷静になった頭で見直してみると、見つかることも多いものですよ。

3.1行上との整合性をチェックする

もう1つ、計算ミスを見つけやすい方法が「1行進んだら、直前の1行との整合性を確かめる」というやり方です。

特に計算量が多い微分・積分や指数・対数などの単元に取り組んでいるときにおすすめ。最後まで計算を終えてから途中のミスに気づくとダメージが大きいため、1行ずつ見直してみてください。

やり方は簡単!1行進んだら、真上の1行とちゃんと整合しているかと見るだけです。
慣れてくると1行前と検算しながら計算できるようにもなります。ぜひやってみてください。

4.日頃から検算・見直しを習慣づける

ここまで紹介してきた計算ミスを見つける方法(検算・見直し)は、テストでいきなりやろうとしてできるものではありません。

検算や見直し自体に時間が必要ですし、どこをどのように見直せばよいかというのも、トレーニングを積み重ねて分かるようになってきます。
また自分がよくやってしまうミスの傾向も、日頃から把握しているのといないのとでは、見直し・検算にかかる時間も代わってきますよね。

見直しや検算は、必ず日頃から取り組むこと。
計算ミスをなくすんだ!という目標を掲げ、コツコツ取り組むことこそが、計算ミスを撲滅する最重要事項です。

計算トレーニングにおすすめの問題集3選

計算は自分に合った良質な問題を数多く解くことで、力が伸びていきます。ここからは計算ミスをなくすという目標達成におすすめの、計算特化型問題集を3つご紹介しましょう。

合格る計算』(文英堂)

本質的な計算力を高めたい、計算スピードをアップさせたい!という受験生におすすめなのが『合格る計算』シリーズです。「数ⅠAⅡB」と「数Ⅲ」の2冊に分かれているので、必要なものを探してみてください。

この問題集のポイントは、「計算力アップに特化」している点。計算の本質を押さえながら効率良く計算を進める方法や、世間一般で行われている「ダメな計算」も指摘。速く・正しい計算が身に付きます。

「計算ってこうやればいいのか!」「こう考えれば、先に進めるんですね!」と先輩たちからも大絶賛の1冊です。
数Ⅲ版には、取り外しができる「積分練習カード」つき。積分計算の手法を反射的に選ぶ訓練ができるようになっています。

4STEP』(数研出版)

計算問題を数多く解きたい人には、『4STEP』シリーズがおすすめです。数研出版の教科書傍用問題集でもあるので、学校でもらったという高校生も多いかもしれませんね。

収録されている問題は基本を重視した良問ばかり。問題量が多いので、数多くの問題を解いて計算力や公式の使い方を高めたいという人にピッタリです。
解説がシンプルなので、解説だけで分からない場合学校や塾の先生に聞くようにしましょう。

試験時間と得点を稼ぐ最速計算』(旺文社)

試験時間と得点を稼ぐ最速計算』シリーズは、教科書では学べない実戦的な計算のコツやテクニックがまとめられた1冊です。限られた時間内に解き終えないといけない模試や入試対策としておすすめ。テーマごとに計算テストもついており、習得ども図れます。

実戦的な内容が多いので、教科書レベルをひととおりマスターした後に取り組むのが良いでしょう。計算時間を短縮したい、できるだけ効率良くミスの少ない計算力が欲しいという受験生は、ぜひ取り組んでみてください。

まとめ

「計算ミスをなくす」方法を11の視点からまとめてきました。

計算ミスは出てしまうものです。だからといって、いつまでも「また計算ミスしちゃった」と軽く片付けていては得点アップは望めないでしょう。

1点の差が合否を分けるという現実を直視し、1つでも計算ミスを減らす取り組みを続けることが大切。目指したいのは「基本問題を確実に解ききれる力」を持つことです。

計算ミスは意識して取り組んでいけば、かならず減らせます。あきらめずに、頑張っていきましょうね。応援していますよ。

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