部活と勉強は両立できる?答えはYES!コツと高1・2からやっておきたい学習内容を解説
「部活をしながら、大学に現役合格はできるのか」
「現役合格したい!……でも、部活も最後まで頑張りたい」
「部活と勉強、両立できる方法はないのかな」
こう悩む高校生は、あなただけではありません。悩むのは当然、だって「部活も勉強も、どっちも大事!」ですから。でも本音のところでは、受験勉強大丈夫かな……、ってちょっと心配なんですよね。
今回は部活も勉強も頑張りたいあなたに、両立できる方法や、引退後に備えて高1・2で準備しておきたい学習内容についてまとめていきます。最後まで読み、早速今日から取り入れてみてくださいね。
目次
部活か勉強か…、正解はない!自分にとっての優先順位をよく考えよう
部活を引退まで続けるべきか、受験勉強のために辞めるべきか。
これには、正解はありません。
部活には部活でしか得られないものがあります。一方、受験勉強は早いスタートを切るのに越したことはないのです。
正解がないからこそ、【自分にとって一番大切なこと】をじっくり考え、決めることが大切。後になって「あの時、やっぱり〇〇しておけば……」と思っても取り戻せませんからね。
「部活を続けるか/辞めて受験勉強に専念すべきか」に悩んだら、それぞれのメリット・デメリットを整理してみることをおすすめします。
たとえば以下のような表を作り、思いつくだけのことを並べてみても良いでしょう。
メリット | デメリット | |
高3の引退まで部活を続ける | ・
・ ・ |
・
・ ・ |
部活を辞め勉強に専念する | ・
・ ・ |
・
・ ・ |
「書き出す」ことで、自分の気持ちや譲れない思いを客観的に捉えられるようになり、考えがまとめやすくなりますよ。
また「今決めなきゃ!」と焦る必要もありません!
しばらく考えても結論が出せなければ、もう少し部活を続けてみるという方法もあります。
時期が変われば、状況も変わるもの。テストや模試結果を見て、気持ちが変わるかもしれませんし、部活の大会が終わって決断しやすくなるかもしれません。
高校生活は一生に一回だけです。
周りに流されて大切なことを見失ったり、自分の本心とは異なる決断をすることがないよう、自分の内面とじっくり向き合うのも大切な時間です。
今日からぜひ!部活と勉強を「両立」させる方法
……とはいえ!!!
受験が待ってくれないのは事実です!
自分が部活をやっている間に、勉強を進めるライバルがいるのも、また事実……!
大学受験本番では、「部活をやっていたから勉強が間に合いませんでした」という言い訳は通用しません(目覚ましい実績を持つ場合は、推薦入試や総合型選抜の受験を考えてみるという手もありますが)。
「現役合格したい」という希望があるなら、部活と勉強の「両立」に挑戦しましょう。
ここからは部活真っ最中でもできる「要点をおさえた勉強法」を解説していきます。
部活生の勉強法① 毎日1時間でも勉強する!と決める
まずは決心しましょう。「どんなに疲れていても、必ず1時間は勉強する」と覚悟を決めてください。
「両立」と言うは簡単ですが、実践し続けることは、はっきり言って大変です。「今日は寝ちゃおうか」という誘惑に駆られる日がいかに多いことか!
そんな時に自分を奮い立たせてくれるのは、自分との約束を守るという「強い決心」しかありません。まずは気持ちを強く持つこと。このワンステップが、後々の”さぼり心”に効いてきます!
部活生の勉強法② 帰宅後は即!机に向かう習慣をつけよう
部活と勉強の両立には、「帰宅後、即机に向かうこと」がコツ!
帰宅後、「疲れたぁ~!」と横になってしまって、もう動くのが嫌になる…、そんな時ってありますよね。人間、横になった姿勢でやる気を出すというのは、なかなか難しいんだそうです。
だから、帰ったら即、机に向かい勉強を始めるようにしましょう。一息つく隙を与えないのがポイントです。
帰宅後はまず夕食、という場合は、単語帳やノートなどを脇に置き、「食べ終わったら勉強だ」と気持ちを整えながらいただきましょう。
とにかく、帰宅後に休んでしまわないこと!これが、部活をしながら勉強も頑張れる生活スタイルですよ。
部活生の勉強法③ 隙間時間をフル活用しよう!
2つ目、「隙間時間の活用」はよく言われますね。生活の中の隙間時間を見つけ、勉強に充てていきましょう。
短い時間が何度もある「隙間時間」には、暗記系の勉強がピッタリです。英単語や公式、重要用語など覚えるべき教材を持ち歩いておくと、隙間時間を無駄にせずすぐに取り組めます。
アプリも積極的に使っていきましょう!
勉強時間を記録できるものや英単語のアプリなど、さまざまな種類がリリースされていますから、使いやすいものを見つけてみてください。
部活を頑張っている高校生は、「自分は全然勉強できていない」という焦りが生まれやすいもの。でも、覚えた単語帳のページに印をする、アプリで勉強時間を記録する等、「勉強したこと」を記録していくと、自分の努力が目に見えるようになり、自身につながっていきます。
部活生の勉強法④ 勉強効率を上げる「できないことを、できるようにする」意識
短時間の勉強で効果を上げるには、勉強の効率を上げることが大事。そのためには、勉強する内容の見極めも意識していきましょう。
具体的には、「できないことを、できるようにする」勉強をすること。1日ひとつでもいいので、「できないことを、できるようにする」という勉強を取り入れてみてくださ。
「できないことを、できるようにする」なんて、当たり前のように聞こえますよね。
でもこれ、意識してみるとわかりますが、とても脳を使うので無意識のうちに避けがちなんです。特に部活で疲れているときは、なおのこと!
「復習だ」といって、できていることの確認をして「勉強したつもり」になったり……、そんなことはしていませんか?できることを何度繰り返しても、現状からは変わりませんよ。
勉強時間が少ないはずなのに、成績が良いアイツは、きっと「できないことをできるようにする」勉強を徹底しています。自分ができないことに真摯に向き合い、克服するための勉強を取り入れていきましょう。
部活生の勉強法⑤ 部活生こそ、塾や家庭教師を活用したい!
部活生こそ、塾や家庭教師を活用しても良いでしょう。
個別指導塾や映像授業型の塾など、部活をしながらも通えるスタイルの塾は数多くあります。週に1回でも、真剣に勉強する高校生が集まる環境に身を置くことは、モチベーションにとっても良い刺激になります。
また部活生には、特にオンライン家庭教師もおすすめ。
オンライン家庭教師とは、自宅にいながらにして、1対1の細やかな指導が受けられると近年人気が高まっている教育サービスです。パソコンやタブレットなどの機材とインターネット環境があればどこでも授業が受けられるので、近くに自分に合う塾がないという場合も大丈夫。
対面のマンツーマン指導より割安なのも取り入れやすいポイントです。先生も常に自分を見て声をかけてくれるので、一方的に授業を聞き続けて眠くなる……、ということもありません。
部活の大会など、授業予定の変更にも柔軟に対応してくれます。部活も勉強も頑張りたいという高校生は、ぜひオンライン家庭教師を体験してみてくださいね。
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部活引退までは受験勉強の準備期間!
部活引退までは、高3夏にすぐ本格的な受験勉強に入れるよう、準備しておく期間だと考えてみてください。先を見据えることでやるべきことが明確になります。
部活と勉強の両立期には、次の3つのポイントを意識して取り組んでみてください。高3・部活引退と同時に、スムーズに本格的な受験勉強に移行できますよ。
両立期にやっておきたいこと① 学校の授業をしっかり理解しておく
高1・2生の間は、「いま、学校で勉強している内容をしっかり理解しておく」ことが何より重要!
先輩たちの中には、高3夏に部活を引退し、受験勉強を始めようとしたときに、「高1・2で、もっとちゃんと勉強しておけばよかった」と口にする人が少なくありません。
「学校の授業をちゃんと聞いておけばよかった」「しっかり予習・復習して理解しておけばよかった」「そうすれば、すぐに演習には入れたのに……」と。
当然ですが、受験には高1・2の学習内容もたくさん出されます。難しい問題も、高1・2で学んだことが土台。高1・2の学習内容が身についていないと、高3夏にもう一度やり直さないといけなくなるのです。
高3の夏といえば、本来なら受験勉強の「演習」に取り組みたい時期なのに。
高3の夏(受験勉強に使えるのは残り約半年)に、基礎からすべて復習しないといけないのが、どれくらい時間のロスになるか。ちょっと想像してみてください。ゾッとしましたね。
引退後に受験勉強をスムーズにスタートするためにも、部活をやりながらも「いま学校でやっていることをしっかり理解しておくこと」。
そのためにも予習復習に手を抜かないこと。
忘れないでくださいね。
両立期にやっておきたいこと② 英単語をできるだけたくさん覚えておく
隙間時間に取り組みやすい勉強ナンバーワンは「英単語」です。部活を続けながらも、隙間時間などを利用しできるだけ多く覚えておきましょう。
大学入試で必要になる英単語は、少なく見積もって5,000~6,000語、難関大学や医学部を目指すなら7,000~8,000語といわれています。
市販の単語帳は1冊当たり約2000語が収録されていますから、ざっくり計算して「本番までに単語帳3冊分」をマスターする必要画あるということになりますね。
高3夏から始めたのでは、時間がなさすぎませんか?
英単語は隙間時間でも取り組める勉強です。高1からコツコツと積み上げ、英単語貯金を作っていきましょう。
両立期にやっておきたいこと③ 基本的な計算がすらすらできるようにしておく
私立文系専願出ない限り、受験科目に数学は必須です。そして数学の土台となっているのは、共通テストでも個別試験でも「基本的な計算が、正確にスピーディーに処理できる力」なのです。
計算が正確に手早くできないと時間がかかるだけでなく、問題の着眼点に気づけなかったり、解法の吟味に支障がでてしまいます。
計算は何度も手を動かしながら練習し、初めて身についていくものです。スムーズにできるようになるまで、コツコツと積み上げていきましょう。基本計算に困らないようになっていれば、高3の夏からは演習問題に入れること間違いなしです。特に数Ⅲや物理を入試科目で使う高校生は、基礎計算の力を確実に育てておきましょう。
【体験談】私は部活と勉強をこのように両立しました
部活と勉強を両立する大切さ、両立のためにするべきことについてイメージをしていただけたでしょうか?ここでは、具体的な体験談をもとにどのように両立を実現していたかをご紹介していきます。
部活後より部活前の方が楽に勉強できる
高校に入学し、部活を始めた頃はとにかく体力的にも精神的にもきつかったことを覚えています。授業中も眠かったですし、夜に自習をしようにも起きているのが珍しいくらいでした。そこで私は発想を変えて朝に自習をするようにしました。私は運動部に所属していたために、部活を終えて家に帰ってくる頃は机に向かうだけでもきつかったです。
そのため帰宅後はとにかくはやくお風呂に入り、寝るようにしていました。早く寝たぶん、次の日は早く起きて自習をしました。朝起きた時はまだ暗い時もあってあたりは静かだったので集中しやすかったです。同時に頭の中もスッキリしていたので長文を読んだり、複雑な思考をしたりする問題も割とストレスなく取り組める印象でした。
勉強も切磋琢磨する
部活では、レギュラーの座を争ったり技術を比較しあったりと何かと競争が多く生まれると思います。私は、もちろん競技としての切磋琢磨を部員とともにしていましたが勉強面でもライバル心をもっていました。模試での偏差値や定期テストでの順位など、テストがあるたびに結果を報告しあっていました。
なかには部活では負けてもテストでは毎回勝てる友達もいて徐々に勉強に対するモチベーションも高まってきました。部活動をやる意義の一つには、競争心を高める、ということもあると思うのでぜひ負けず嫌い精神を勉強にも応用してみましょう。
あえて欲張る
私が部活と勉強の両立で最も大事だと感じたことは、両立以外のことも欲張ることです。学生生活は、部活と勉強だけでなく他にも多くのイベントがあります。私も、体育祭や文化祭、交換留学や趣味のランニング、英会話の練習、買い物、恋愛、創作活動な取り組むことがたくさんありました。
そのため、部活と勉強という二軸で考えている学生さんよりも細かく時間のことを考えていました。帰ってから勉強する、というアバウトなものから何時から何時まで、という具体的な時間管理になっていました。
部活をやっていることでかなり厳しい制限がかかっているように思いやすいですが、実はもっと厳しい制限を自分に与えることで必然的に勉強に費やす時間が見えてくることもあります。同時に高校生活の思い出も増えます。何か挑戦してみたいけど勉強時間の確保に不安があるという方は少し勇気を持って始めてみてほしいです。
まとめ|言い訳せず努力したものが勝つ!それが大学受験
推薦入試や総合型選抜等の入試形式を利用しない限り、大学入試の合否は「当日の一発勝負」で決まります。評価されるのは得点のみ、部活をやっていたかどうか、受験勉強をどれくらい頑張ったかという過程は(残念ながら)加点はしてもらえません。
部活も頑張りたい!という選択をするということは、そんな厳しい大学受験において、勉強に充てる時間を減らすという選択をするということ。だからこそ、時間をできる限り作り出す工夫を続け、勉強効率を上げる努力をしていくことが大切!。
部活を最後までやり切った先輩は、清々しい達成感とともに気持ちを切り替え、すさまじい集中力で受験勉強にまい進していました。もちろん、難関大学に現役合格していった先輩も多く、「部活=受からない」とは言い切れない事実があります。きっと最後までやり切ったからこそ、得られるものが大きいのでしょうね。
自分が一番大切にしたいことは何か、しっかり考えてみてください。その上で、自分で責任をもって答えを出しましょう。
どんな選択であっても、自分が出した答えなら後悔ないはず。部活も、勉強も、思いっきり頑張って両立していきましょうね。応援していますよ!