共通テスト予想問題集はどれをやるべき?河合塾・駿台・Z会の共通テストパックを比較解説
でも河合塾や駿台、Z会などさまざまあり、自分はどれをやればいいのか?と迷う受験生も少なくありません。さらに学校では『K-パック』というものも配られ、何が何やら……。言われるままに解くのは、とてももったいない使い方なのに、そうなってしまっている受験生も多いのが事実です。
今回は共通テスト予想問題集を取り上げます。各社の特徴や違い、おすすめの共通テストパック、また共通テストパックに関するよくある疑問にも答えました。
正しい使い方を知り、目標点突破に大きな一歩を踏み出しましょう。
目次
「共通テスト予想問題集」って、何?
共通テスト対策教材の中でも、名前からしてとても気になるのが「共通テスト予想問題集」という高校生も多いのではないでしょうか。
予想問題が入っていることは分かるけれど、ほかの対策問題集とは何が違うのか?はじめに「共通テスト予想問題集」について、解説していきます。
「共通テストパック」とも呼ばれる問題集のこと
※ 共通テスト対策の予想問題にはさまざまありますが、ここでは「共通テストパック」とも呼ばれる問題集を「共通テスト予想問題集」と位置付け、話を進めます。
「共通テストパック(共通テスト予想問題集)」とは、共通テストの予想問題を全教科・1回分収録した問題集のことです。
本番を想定したオリジナル問題が、共通テストと同じ形式・同じマークシートで解けるように作られています。
問題は1回分のみ。1回分の共通テスト予想問題にチャレンジし、自分の実力を測るのが目的の教材です。反復演習で実力をつける一般の問題集とは、そもそも狙いが違うということですね。
収録問題は出版社ごとに特徴がある
共通テストパックは河合塾や駿台、Z会が出版しているものが有名です。収録されている問題は共通テストを想定してはいるものの、レベルや難易度などの面で各社の特徴が出るのが興味深いところ。
問題レベルは一般的に、「河合塾⇒駿台⇒Z会」の順に難しくなるといわれています。共通テストに最も近いレベル感で解きたいなら河合塾を選び、余裕を持って高得点を狙いたい人は駿台やZ会を選ぶ……、といったように、時期や実力に合わせて使い分ける受験生もいます。
難易度や使い勝手を吟味して選ぶことも大切
共通テストパックは、毎年「1回きり」の分が発売されます。そのため、自分がどの共通テストパックをやるべきか、いくつか解く予定ならどんな順番で解くのかなど、戦略的に取り組むことが大切です。
また学校で取り組むケースも多いので、いつ・どのパックをやる予定なのか、あらかじめ先生に確認しておくと「学校とダブった!」という残念な展開が防げますよ。
各社の共通テスト予想問題集を比較!おすすめはどれ?
共通テスト予想問題集(共通テストパック)について理解できたところで、代表的な共通テストパックを詳しく見ていきましょう。
河合塾・駿台・Z会の3社から出ている共通テストパックを比較します。
河合塾『共通テスト対策問題パック』
「一番共通テストに近いレベル」「他の2つより基本的な問題が多い」と評されるのが、河合塾の『共通テスト対策問題パック』です。毎年多くの受験生が使っており、最も一般的な共通テストパックだといえるでしょう。
また河合塾の教材共通の特徴として、解説がとても丁寧でわかりやすいという点があげられます。問題も本番を想定した冊子形式・マークシートで、共通テストさながらの雰囲気で取り組めますよ。
◎ 河合塾『共通テスト対策問題パック』詳細はこちら
収録科目 | 英語リーディング、英語リスニング、数学IA、数学IIB、国語、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、日本史B、世界史B、地理B、現代社会、倫理・政経、倫理、政治経済 |
出版時期 | 毎年9月ごろ |
特徴 |
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価格 | 2,575円 |
河合塾の『K-パック』とは?
河合塾の共通テストパックには、実はもう1種類『K-パック』と呼ばれるものがあります。 こちらは学校専用教材なので、市販品を買うことはできません。
高校で共通テストパックをやる場合は、この『K-パック』であることが多いようです。先ほど紹介したピンク色の表紙の『共通テスト対策問題パック』とは収録問題が異なります。学校で『K-パック』をやると聞いても、『共通テスト対策問題パック』を購入しても問題の重複は起きませんので安心してくださいね。
駿台『共通テスト実戦パッケージ問題』
駿台が出版している共通テストパックは『共通テスト実戦パッケージ問題』、通称『青パック』です。河合塾の共通テストパックより問題難易度がやや高め。解説はシンプルに簡略化された部分もあるので、基礎学力はしっかりついている、という受験生におすすめです。
共通テストで8~9割以上を狙いたい、難関大志望の受験生はぜひ取り組んでみてください。河合塾の共通テストパックを解き、基本を確認したあとで力試しに使うのもおすすめです。
◎ 駿台『共通テスト実戦パッケージ問題』詳細はこちら
収録科目 | 英語リーディング、英語リスニング、数学IA、数学IIB、国語、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、日本史B、世界史B、地理B、現代社会、倫理・政経、倫理、政治経済 ※「地学」は収録なし |
出版時期 | 毎年9月ごろ |
特徴 |
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価格 | 1,430円 |
Z会『共通テスト予想問題パック』
河合・駿台の次、つまり共通テストパックで一番難しいといわれるのが、Z会が出版している『共通テスト予想問題パック』です。緑色の表紙から『緑パック』とも呼ばれます。
収録されている問題は、すべてZ会のオリジナル。Z会は他にも、ハイレベルな共通テスト対策問題集を出版していますので、十分に演習を行ったうえで力試しとして使うのが良いでしょう。
またこの『共通テスト予想問題パック』には購入者特典として、『共通テストファイナルチェック(英数国)』がもらえるというものがあります。映像授業による解説付きなので、直前の重点ポイントチェックにもピッタリです。
◎ Z会『共通テスト予想問題パック』詳細はこちら
収録科目 | 英語リーディング、英語リスニング、数学IA、数学IIB、国語、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、日本史B、世界史B、地理B、現代社会、倫理・政経、倫理、政治経済 ※「地学」は収録なし |
出版時期 | 毎年10月ごろ |
特徴 | ・自己採点を平均点やライバルの得点と比較できる「学習診断」機能 ・購入者特典「共通テストファイナルチェック」がもらえる ・共通テストパックでは最も難しいレベル |
価格 | 1,375円 |
共通テストパックは、結局どれがいい?
受験直前期はとにかく時間が大切!自分に合わない共通テストパックを解いている暇はありません。
河合塾・駿台・Z会と3つの共通テストパックをご紹介してきましたが、どれをやるべきか迷ったら、河合塾の共通テストパックに取り組んでください。
- 共通テストに最も近い問題難易度
- 解説が詳しくて丁寧、自分でも理解しやすい
この2点がおすすめできる理由です。
駿台やZ会の共通テストパックは、問題自体が難しくなってしまうのが良い点でもあり、難点でもあります。
正答率の低い問題も得点したい、2次試験・個別試験を見据えて難しい問題で実戦演習したいという受験生が、河合塾の共通テストパックを解いた後に、駿台・Z会のパックに進むというのが良い使い方でしょう。
また河合塾のパックを基本にし、得意科目だけ駿台・Z会のパックに取り組んで科目の完成度を高めるという使い方もできます。
『共通テストパック』にまつわるQ&A
共通テストパックは、受験直前になって急にその名前が登場することもあり、よくわからないままに解くことになる受験生も少なくないようです。
共通テストパックに関してよくある質問や悩みをまとめてみました。冬になって「どうしよう?」と慌てなくて済むように、いまのうちにポイントを押さえておきましょう。
Q.共通テストパックはいつやればいい?
A.共通テストプレテストの直前か、冬休み中がおすすめです。
11月下旬から12月上旬にかけて、受験生最後の模試である「共通テストプレテスト(河合塾)」「駿台atama+プレ共通テスト(駿台)」が行われます。共通テスト本番前最後の模試ということもあり、絶対に結果を出したい!と力が入るテストです。
このプレテストの直前に共通テストパックを解くことで予行演習となり、自信を持ってプレテストに臨めるメリットがあります。時間割も大問を解く順番も本番想定で行うのも、共通テストパックを活かすコツです。
もう1つのおすすめタイミングは、冬休み中です。言わずと知れた、共通テスト直前!学校がある期間は学校で過去問や共通テスト予想問題を解くことが多いので、休み中の実戦として共通テストパックに取り組んでみてください。
Q.共通テストパックはたくさんやったほうがいい?
A.自分に合ったものを1つでもOK!高得点狙いなら2~3冊やっても◎。
先にまとめたように、共通テストパックは出版元によって「問題難易度」に差があります。河合塾の共通テストパックは全員が取り組むべきものですが、駿台・Z会の難しめパックは、高得点や難関大を目指す受験生や、時間に余裕がある受験生だけが取り組めばOKです。
もしあなたが、共通テスト目標点が7割だとしたら、駿台やZ会の共通テストパックを解くことは、かえって遠回り・時間の無駄にもなりかねません。
共通テストパックは「全部やる」ことが大切なのではありません。予想問題で力試しをし、本番までに補うべき勉強ポイントを見つけることが目的です。一つひとつ、じっくり取り組むようにしましょう。
Q.共通テストパックをやれば過去問はやらなくてもいい?
A.いいえ、両方やりましょう!
共通テストパックと、共通テストの過去問はまったく別のものです。共通テストパックも過去問も、両方やってくださいね。
共通テストはまだ実施回数が少なく、過去問も十分な蓄積がありません。センター試験の過去問や、共通テスト対策問題集なども利用し、傾向や問題形式に慣れておきましょう。
過去問や対策問題集で十分に演習を積み重ねた、その集大成を発揮すべき場所が「共通テストパック」です。
実力をつけるための過去問・対策問題集と、力試しの共通テストパック。それぞれの役割を踏まえ、適切に使っていきましょう。
本当に結果を出す共通テスト対策ならオンライン家庭教師にお任せ
共通テストは、多くの受験生にとって絶対に失敗したくない試験です。
一方で共通テストが「初めての受験本番」になるため、緊張や不安から実力を発揮できないまま終わってしまう受験生が少なくない現実もあります。
共通テスト本番で成功を手にするには、共通テスト予想問題集をはじめとした共通テスト対策に万全を期すことが大切です。
もちろん、一人ひとりの学習完成度やペースに合わせて進める必要があることは、言うまでもありません。
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「共通テスト対策をじっくり進めたい」「共通テスト対策と二次試験対策を効率良く同時進行したい」など、希望に合わせた授業内容のカスタマイズも自由自在です。
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まとめ
共通テストは、まだ始まって2年です。入試制度が変わったときは、落ち着くまでに5~6年はかかるといわれることもあるように、まだまだ何が起きるか分からないというのが、正直なところです。
しかし、センター試験と比べて形式の変更はあるものの、しっかりと対策を行っていけば9割以上の高得点を狙うことも不可能ではありません。
共通テストの対策とは「基本の徹底」「傾向にあった対策」の2点に集約されます。各教科の共通テスト対策勉強法を、以下にまとめました。ぜひチェックし、目標点を達成に向けて勉強していきましょう!