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慶應義塾大学文学部の英語対策とは?合格点を取るための勉強法を徹底解説します

英語勉強法入試には大学ごとの傾向があります。その傾向にあった対策を講じていけば、現状の学力がどうであれ憧れの慶應にだって合格することができます。
慶應を目指す人、そして現段階では慶應を選択肢に入れてない受験生がいるかと思います。この記事では、私自身の慶応大学文学部卒という体験を織り交ぜ、慶應英語の効果的な対策についてご紹介します。参考にしてみてください。

慶應義塾大学の英語入試のポイント

慶應義塾大学の英語入試のポイント

今回、慶應文学部英語の特徴について見ていきます。そして、一般的には特徴だと思われていることが実際にはそうでもない、という目線でもお話しさせていただきます。それでは、慶應英語の実情を見ていきましょう。

ポイント1.英語が得意なら逃げ切れる可能性大

これは科目数の少ない私大入試全般に言えることでもありますが、1教科ずば抜けた点数を取れば、ほかの教科が多少失敗しても勝ち逃げすることがあります。


慶應文学部は英語の配点が他の2教科の1.5倍の150点となっているため、より一層この可能性が上がります。例えば英語が得意な人と世界史が得意な人がいるとしたら、配点の大きい英語が得意な人の方が合格する可能性が圧倒的に高くなります。


英語以外の点数が悪い人でも、英語の点数が他の教科の失敗をリカバーしてくれるため、背伸びして慶應文学部を受けて合格する可能性があります。


受験科目の全てが高得点じゃないと合格できないと勘違いしている受験生が多くいます。実際は配点の高い科目で高得点を取ることが科目数の少ない私大受験の鍵となるのです。

ポイント2.辞書の持ち込みできる

慶應英語の最大の特徴と思われているのは、辞書持ち込み可能という点です。
辞書を持ち込んで良い入試は珍しいため、その場で意味を調べれば良いじゃないか!と感じるかもしれません。

しかし、それは大きな間違いです。辞書持ち込み可だからと安心して単語の暗記を疎かにした人は必ず入試に落ちると言ってもいいでしょう。

辞書持ち込み可とは大学側の自信の表れと捉えておきましょう。辞書を使ってもなお難しい。そんな問題を解きなさいと言われていると思う必要があります。

辞書があっても何故解けないのか。それは、和訳問題で綺麗な日本語にしたり、記述問題が出たりと単語力のさらに上の力を求められるからです。度を超えて難しい単語が出てくれば確かに辞書を引きます。しかし、あらかじめ対策できる範囲の単語を入試当日に辞書で調べるのは準備不足と言わざるを得ません。

正直、辞書持ち込み可というのは慶應入試の大きな特徴ではありません。辞書を引きながら解いていくと勘違いさせる罠とも言えます。

あくまでも辞書はサポートであり、当日なるべく使わないようにしようという心意気でギリギリまで単語力を上げることが何よりも大事です。

ポイント3.和訳問題がある

慶應文学部英語の最大のポイントは和訳問題です。
私大の英語問題では選択肢問題が多く出題される傾向にあります。例えば早稲田大学の文学部入試問題はほぼ全てが選択肢問題から成っています。


それに対し、慶應文学部の入試ででは、3題程度の和訳問題が出題されることが多いです。この和訳問題でいかに点を取れるかどうかが合否を分けると言って良いでしょう。


和訳問題において大事なことは出来上がった解答が綺麗な日本語になっているかということです。辞書があるので、それなりの訳を作ることは誰にでも可能ですが、その中でも抜きん出るくらい読みやすい日本語に変換する力が求められています。英語の問題ですが、国語力も見られていると考えても良いでしょう。


他の私大の文学部の問題と比べ、慶應文学部の入試問題はそもそも形式が違うということは早めに知っておかなければなりません。過去問は秋以降に手を付けるという人が多いですが、その段階でこの出題形式を知るのでは遅すぎます。慶應文学部特有のスタイルを知るためにも、カッチリ解かなくても良いので、なるべく早い時点で過去問に目を通すことをおすすめします。

慶應義塾大学の英語を制する勉強法

慶應義塾大学の英語を制する勉強法

次に慶応義塾大学の英語で合格点を勝ち取るための具体的な勉強方法について説明していきます。

和訳・記述問題の対策

上で述べたように慶應文学部の特徴は和訳問題が出ることです。それに加え和訳以外の記述問題も数多く出題されます。これらの問題に対応できなければ、合格はかなり厳しくなります。


ではどういった対策をすれば良いのでしょうか。
記述が多い英語問題は国公立大学の出題形式に似ています。そのため普段から私大ではなく国公立大向けの問題集を解き、記述問題に慣れておく必要があります。


また和訳に特化した問題集を並行して解いていくことも重要です。例えば「無生物主語が使われた英文を自然な日本文に直す」「英語では1つの文章を、2つの日本文に分けてより読みやすくする」といった練習をしていくことで和訳の力がついていきます。

速読を目指す

試験時間が2時間あるとはいえ、のんびりと英文を読んでいる暇はありません。そのため英文を早く読む「速読」の練習を常に心がけなければなりません。

速読を習得する方法はただ一つ、英文にたくさん触れることです。今までもたくさん英文を読んできたという人もいるかもしれませんが、速読しようという気持ちでいくつの英文と向き合うことができているかが重要です。1文1文止まって、単語の意味を書き入れて・・・これでは速読とは言い難いです。極めて難解な文以外は目でなぞるだけで意味が理解できることが速読の目標です。とにかく大量の英文に触れましょう。

英文はZ会の『速読英単語』のような専用参考書のものを使っても良いです。また、一度解いてしまった問題の英文を使う手もあります。読んでいく中でスムーズに単語の意味や構文が浮かんでくることを目指し最初はゆっくりで良いので、毎日何かしらの英文に触れてください。

そして、英文を読み終えた後に、自分が思い描いた訳が本当にあっていたのかを確認することも大切になってきます。一番良くないのは出来た気になっていることです。必ず日本語訳を読み、自分が読み取れなかった部分があれば、なぜ読み取れなかったかを必ず考えてみてください。

単語の意味がわからなかったから、構文が読み取れなかったから、などと理由がわかったらまた同じ間違いを繰り返さないためにも単語帳や文法書で該当箇所を再度確認してみてください。これを続けていけば自分の苦手が見えてきて対策も立てやすくなってきます。
読めば読むほど自分の英文を読むスピードが上がっていくことがわかると思います。

慶應義塾大学の英語入試に役立つ問題集

慶應義塾大学の英語入試に役立つ問題集

ここでは、慶應義塾大学の英語入試に役立つ問題集をいくつか紹介したいと思います。

◎単語王

単語に関して言えば、『単語王』がベストです。書籍版に加え、単語カード版も別売されているので、そちらも一緒に使うのが効率的です。入試で『単語王』に載っていない単語が出たら辞書で調べると割り切ってもいいほど情報量が多く細かいところまで手が届いている単語帳です。

英単語1つに対し平均3〜4つの意味が乗っているだけではなく、派生単語、例文、熟語など裏面がとにかく盛りだくさんです。一度に全部の情報は覚えられないので、最初はおもて面の英単語を見たら裏面の意味の1つを当てることを目標としましょう。それだけでもかなりの力をつけることが可能です。

しかし、そこで立ち止まらずに裏面の情報をどんどん覚えていくことで試験当日、ほとんど辞書に頼らないくらいの単語力が養われていきます。慶應文学部を目指すにあたり、これ以上の単語帳はありません。

◎ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式
◎文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式

この2冊は連作だと思うので一気に紹介させていただきます。まずやるべきは『英文読解入門基本はここだ!』です。こちらは文法の確認がメインとなっています。

そしてメインは『ポレポレ』です。構文解釈力を鍛える本で問題数は50問。本自体は薄いですが完璧にこなそうとするとなかなか骨が折れる良書です。私自身この問題集に随分助けられました。構文解釈の極意を丁寧に教えてもらった思い出の一冊です。慶應英語に向けての最初の一歩に悩んでいる方はこの2冊から始めてみてください。

◎思考訓練の場としての英文解釈

この本は現時点で絶版となっていてアマゾンなどで中古を購入するしか手に入れる方法がありません。そんな本をなぜわざわ紹介するのかというと、この本をやることで自分の英語力が格段とアップした経験があるからです。
この本は文字が小さい、特徴的な語り口、など癖が強く万人ウケする教材では決してないのですが、ハマる人にはかなりの影響を与えられる本だと思います。この問題集に真面目に取り組めば、慶應英語も怖くないレベルまで英語力を引き上げることができます。難解な英文をどうやったら自然な日本語に直せるかということに特化していて、まさに慶應対策のためにあるような問題集です。


知名度が低く知らない人の方が多い本ですが、今この本を必要とする人に存在を知ってもらえるチャンスだと思い紹介させていただきました。


3巻まであり各巻ボリューミーなので、全部解くのは大変すぎるかもしれません。1巻を半分くらい解くだけでも確実に力はついてくると思います。定番の本ではありませんが気になる方はチェックしてみてください。

【体験談】私は慶應義塾大学の英語をこうやって勉強した

最後に私自身が行った慶應英語の対策など体験談をお伝えいたします。

文法は基礎体力づくり

私の入試は高校までの英文法を固めることから始まりました。『英文読解入門基本はここだ!』などを使いしっかりと理解していない箇所をあぶり出し、そこを潰していくといったことを夏終わりまでやっていました。基本が理解できていないと先には進めません。後半で爆発するための助走として、まずは英文法をしっかりと習得することから受験をスタートしましょう。

単語の意味は考える間も無く浮かんでくるのが理想

単語の暗記は『単語王』の単語カードを使いました。

暗記の仕方としては単語カードを50枚ほど用意し、おもて面の英単語を見て瞬時に裏面の意味が頭に浮かぶかを試します。すぐに正しい意味が浮かんだカードは暗記できているのでまとめて青いゴムでまとめます。

少し悩んでしまったもの、まだ完全に覚えきれていないものは黄色いゴムで、さっぱりわからないカードは赤いゴムでまとめます。これを繰り返していき、すべてのカードを青黄赤に分けてしまえばあとは黄色は青になるように、赤は黄色を経て青になるように何度もおもて面を見て裏面の意味を思い浮かべることを繰り返していけば良いのです。カードを使う暗記法は書籍版を読んでいるだけよりもはるかに効率が良いです。

それならば書籍版はいらないではないかと言われてしまうかもしれませんが、辞書として使いたいときも出てくると思うのですぐに目次から単語を引ける書籍版はカード版とは違う便利さがあります。

最終的な目標は、単語を見た瞬間に考える間も無く意味が浮かんでくるレベルです。単語暗記に終わりはないと思うので春から入試直前までひたすら単語カードを回していく持久走だと思ってください。

構文読解の反復練習をする

単語と文法に問題がないのに英文が読めない場合、構文読解ができていないことが考えられます。スラスラと速読していける文章はいいですが、時に一度立ち止まり冷静に構文を解読していく必要がある文章が出てきます。ここが和訳問題で問われることも多いです。

私は複雑な構文を読み解く第一歩を『ポレポレ英文読解プロセス50』から始めました。この本を読んで文法を教わるだけだった高校の授業を超えた英語の面白さ、難しさを知りました。それまでに習っていた文法や単語の知識を総動員して読み解く構文読解は受験英語の花形ともいえるでしょう。

複雑な構文を読み解くことはパズルを解く感覚に似ています。慣れてくればもっと難しいものも読んでみたいと思うはずです。『ポレポレ英文読解プロセス50』が難しすぎるようであれば、もう少し簡単な問題集から始めてみるもの良いでしょう。『ポレポレ英文読解プロセス50』が終わった後は『思考訓練の場としての英文解釈』のようなさらに難易度の高い本に挑んでみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。英語がずば抜けてできれば慶應に入れる。これは紛れも無い事実です。できない教科に落ち込むのではなく、できる教科だけで戦うことも受験の立派な作戦です。現時点で慶應なんて無理と諦めている方も、英語だけひたすら頑張れば合格の可能性があります。


私自身、中高と勉強に自信はありませんでした。対策を講じて慶應に入学したことで人生が変わりました。中高までの成績と大学入試の結果はそこまで関係がありません。大事なことは目指す大学に向けていかに対策をしたかです。対策をしない優等生よりも、対策を練りに練った劣等生の方が合格の可能性が高くなる点で大学入試は人生大逆転のチャンスでもあると思います。


何か目標に向けてひたすら勉強をする経験は今しかできません。ぜひこの記事があなたの慶應受験の手助けになることを祈っております。


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