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親が勉強を教えるために知っておくべきポイント徹底解説!親だからできる子どもへの関わりも

「親が勉強を教えるべき?」というテーマは、小中学生の親御さんなら悩むところですよね。しかし親が教えようとすると親子喧嘩になる、学年が上がるにつれて親が教えられなくなる…、という悩みもお聞きします。

第一生命が行った調査によると、「親が勉強を教える家庭ほど勉強時間は長く、『勉強が楽しい』という回答割合が高い」という結果が出ています。一方で学校教育については「授業の難易度や工夫は過半数近くの親が『わからない』と回答」しているそうです。
引用元:https://www.dlri.co.jp/report/ld/01-14/news0710.html

子どもの勉強に関心はある、できれば見てあげたいという保護者のために、「効果的に勉強を教えるコツ」や「親だからできる子どもへの関わり方」についてまとめました。今日の宿題から使える実践的な内容です!ぜひ最後まで読んで取り入れてみてくださいね。

目次

親が勉強を教える場合のメリット

親が勉強を教える場合のメリット

まず親が勉強を教えるメリットとデメリットから見てみましょう。まずはメリットから、3つお伝えします。

塾代がかからない

親が勉強を教えることのメリット1つ目は、塾代がかからず家計にやさしいということです。文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」をもとに、家庭が1年間に「学校外の活動費(塾や通信教育など)」に支払った費用の平均を以下にまとめました。

  • 公立小 20~25万円
  • 私立小 60~90万円
  • 公立中 20~40万円
  • 私立中 30~40万円

※ 私立小は4年生から費用が跳ね上がります。中学受験のために通塾を開始する家庭が多いことを表しています。

家で勉強を教えることができれば、これだけの塾代が節約できるということですね。金銭面の負担が軽くなるというのが1つ目のメリットだと言えます。
引用元:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」

子どもの様子を把握できる

勉強を教えることで、生活を見ているだけでは分からない子どもの成長の様子を知ることができます。これが親が勉強を教える2つ目のメリットです。

問題への取り組み方や丁寧さ・雑さ、また途中計算や漢字の書き方といった学習に関係する情報は、テストの点数だけでは見えません。

また勉強を通じてコミュニケ―ションが円滑になり、学校の様子を深く知ることもできます。「最近、学校どう?」とストレートに聞いても口を開かないお子さんも、勉強に取り組みながらだと自然に話をしてくれるということもありますよ。先生の教え方や授業の様子、友人との関りなどは、親として知っておきたい情報ですよね。

安全

親が勉強を教えることのメリット3つ目は「安心、安全」という点です。近頃は子どもたちを狙う犯罪が増えていたり、交通量が昔より増えていたりと、子ども一人で塾に行かせるのは心配だというご家庭も多いのではないでしょうか。

親が自宅で勉強を教えられれば、こうした心配はいりませんね。また外出を自粛せざるを得ない場合でも、いつも通りの勉強を続けられるというメリットもあります。

親が勉強を教える場合のデメリット

親が勉強を教える場合のデメリット

続いて親が勉強を教える場合のデメリットを見てみましょう。保護者のお悩みはここに集約されます。

学校と違った勉強法や解き方で教えてしまい、子どもが混乱する

デメリットの1つ目は、親の教え方が学校と異なってしまうことがあるという点です。親も忙しく、「学校でどのように教えているか」という情報を得られないままに教えてしまうことも多いでしょう。

親が教えたことで、かえって子どもの理解を妨げてしまう可能性もあります。学校と親とで違う教え方をされた子どもが混乱し、勉強キライになってしまうことも起こりかねません。

感情的になり、親子喧嘩の原因になってしまう

「親子だと感情的になってしまう」、これが一番お聞きする悩みかもしれません。子どもは気まぐれなものです。分からない問題がある、友達と揉めたことを思い出した、気に入らない出来事があった、そんな些細なことでやる気をすぐになくしたり、甘えてきたり、悪態をついたりします。

そんな我が子に、つい小言を言ってしまうのですよね。そして子どもがますます苛立ち、勉強を放り出し、親の怒りのスイッチが入る…というサイクルです。

感情のぶつかり合いは良い親子関係の証でもありますが、勉強を教えるという場面では厄介な存在です。

教えられる科目と教えられない科目が出てきてしまう

親が勉強を教えることのデメリット3つ目は「教えられる科目と教えられない科目が出てきてしまう」ということです。子どもの苦手科目が親も苦手で、結局2人で頭を抱えてしまったり、あるいは子どもに任せきりにしてしまい、子どもも勉強しないままだったり。そんなケースを多く目にします。

親が教えられない科目があるのは当然のことです、親は教師ではありませんから。しかし教えてもらえる科目と教えてもらえない科目があっては、子どもは困りますよね。科目ごとのアンバランスをどう整えるか、ここも対策が必要です。

「勉強を教える」とはどういうことか?

「勉強を教える」とはどういうことか?

さてここからは「勉強を教える」ということの正体を探っていきましょう。勉強を教えるというと、「分からない問題の解き方を教える」「新しい知識を与える」という点だけが注目されがちですが、実はそれだけではありません。プロが行う「勉強の教え方」を5つのポイントに分けて解説します。

ご家庭でも、この5つに沿って実践していけば必ず「勉強を教えられる」ようになりますよ!

勉強の教え方① 計画を立て、進捗をチェックする

まず初めは「計画」から着手します。「目的(なんのために)」と「目標(なにを目指して)」をお子さまと一緒に考えるところから始めたいですね。

目的と目標が決まったら残り期間を産出し、必要な学習を完了できるよう計画に落とし込みます。計画を立てる際には、学校行事や長期休み、あるいは他の習い事の予定も加味して、体力的に無理のないスケジュールになるよう注意してあげてください。

この計画は「教科ごと」に立てましょう。そしてできるだけ具体的にすると、お子さまも何をするかが一目でわかりますね。たとえば「算数を勉強する」ではなく、「算数ドリルのP8~P10まで、繰り下がりに注意して取り組む」といったようにです。

また計画は立てて終わりではなく、進み具合や理解度・定着度に合わせて適宜修正していきます。これを「進捗チェック」と言います。

予定外の外出が入って勉強できなかった場合は全体の立て直しが必要になりますし、1度では理解できない場合は「復習」を追加します。
「進捗チェック」は客観的な視点が大切です。お子さまには任せず保護者が見てあげてください。

勉強の教え方② 新しく学ぶ内容の知識を与える

新しく学ぶ内容の知識を正しく与えることも「勉強を教える」ことの一部です。先取りの場合はもちろん、学んだことの周辺知識や発展的な内容も興味を広げるのに有効ですね。

家庭だからこそ可能なアプローチも実践してみてください。科目別にアイディアの一例をまとめてみました。

■ 国語

  • 作者や作品の背景について調べてみる
  • 絵本で馴染んだ昔話の原典を読んでみる(『かぐやひめ』など)

■ 算数/数学

  • ホットケーキの切り分けで「等分」を実体験する
  • 食塩水を実際に作ってみて「割合」を体験的に理解する

■ 理科

  • 図鑑や実験動画を一緒に見る
  • 太陽や月、星などの天体観測

■ 社会

  • ニュースを見て時事問題について議論する
  • 選挙の際、投票場に連れて行く

勉強の教え方③ 分からない問題の解き方を教える

勉強の正しい教え方の3つ目に、ようやく「分からない問題の解き方を教える」が登場してきました。子どもが分からないと持ってきた問題や、保護者が見て曖昧なのではないか?と感じた問題は、丁寧に解き方を教えましょう。時間を気にせず、1対1でじっくり取り組めるのは、家で教えられるからこそですね。

気をつけないといけないのは、学年相応の内容・教え方で伝えるという点です。よく「小学生が算数の解き方をお父さんに尋ねたら、お父さんは方程式を使えば簡単だといって方程式の解き方を教えた」という話があります。これはやってはいけない例です。子どもたちの脳は年齢相応でものごとを理解しますし、教科も一つずつ積み上げながら習得していくように構成されています。学校進度や学校の教え方から大きく逸脱した内容を教えるのは避けましょう。

勉強の教え方④ 試験で合格点を取るべく対策する

勉強の正しい教え方4つ目はテストや受験対策の観点です。中学・高校受験や定期テストを目標に取り組む場合は、「本番で合格点を取る対策をする」ことも重要です。

具体的には過去問演習になります。過去問を入手し、本番同様の時間制限で挑戦しましょう。終了後は採点基準に沿って採点し、できなかった問題や自信がない問題をできるようやり直します。

子どもたちは日頃、「新しいことを覚える・できるようにする」というインプット重視の勉強をしています。本番対策をしておかないとアウトプットの練習が不足してしまうのです。本番で実力を発揮するためにも、インプット学習に加え適切なアウトプット練習も重要だとおさえておいてください。

勉強の教え方⑤ やる気を出させる、意欲を起こさせる

勉強の”教え方”ではありませんが、実は一番重要なポイントなので最後に触れておきましょう。「やる気を出させる、意欲を起こさせる」という点です。

そんなことまで親の仕事なの?と言われるかもしれませんね。しかし、そうなのです。子どもたちの「心の持ちよう」、つまり「その気になっている」という状態が果たしてくれる役割は、大人が考える以上に大きいのです。だから熟練の指導者ほど、「やる気を出させる、意欲を起こさせる」働きかけを重視します。

計画についての項目で触れた「目標を立てる」というのも、実はやる気や意欲につながります。目標が明確で実現したいと強く願うほど、やる気は自然と湧いてくるからです。

ちなみにやる気も意欲も一過性のもの、すぐに消えてしまいます。指導する側はやる気の特性を踏まえ、根気よく刺激し続けることも大切です。

やっぱり「家で勉強を教えたい!」保護者が知っておくべきこと

やっぱり「家で勉強を教えたい!」保護者が知っておくべきこと

「勉強を教える」という一言に含まれる多様な要素がお分かりいただけたかと思います。ここからは「やっぱり家で教えたい!」保護者に不可欠なポイントを4つお伝えします。

親が勉強を教える際の注意点① 今の教科書を知る(教科書ガイドも可)

まずはお子さまが持っている教科書をよく読んでください。詳しい解説が載っている市販の「教科書ガイド」でも構いません。

教科書を読み知っていただきたいのは、「この単元は何を教えるべきか」という要点になります。必要なことを過不足なく教えるためには、保護者にも十分な準備が必要なのです。

余裕があれば教科書の元になっている「学習指導要領」を読んでみるのもオススメですよ。現代の子どもたちに何を・どれくらい、どんな目的で教えるべきなのかがわかります。

文部科学省『 学習指導要領「生きる力」』

親が勉強を教える際の注意点② 自分たちの頃の勉強法や経験則を持ち出さない

親が勉強を教える際の注意点2つ目は、自分たちの頃の勉強法や経験則を持ち出さないということです。昔と今は、学習内容も勉強法も違うという前提に立ち、お子さまに接してあげてください。

学習指導要領は10年ごとに改訂されています。つまり10年ごとに教科書は少しずつ変わっているということです。実際、昔と今では以下のような変更点が見られるのですよ。

■ 社会
【鎌倉幕府】
鎌倉幕府の成立年は、現在は1185年とされています。昔は「いい国作ろう鎌倉幕府、1192年」と覚えましたが、今の子どもたちは「いい箱作ろう鎌倉幕府、1185年」と覚えます。「源頼朝が統治を始めた時期の定義を変更した」ことが理由です。

【踏み絵】
昔は「踏み絵」と言ったもののことを、現在は「絵踏」としています。イエスの絵は踏むためのものではなく、イエスの絵を踏ませることによって隠れキリシタンを見つけることが目的という意味を忠実に言葉にした結果、「絵踏」という表現に改められました。

【日本最古の貨幣】
昔は708年製造の和同開珎が日本最古の貨幣であるとされていました。しかし近年、687年製造の富本銭が発見され、富本銭が日本最古の貨幣とされています。新発見によって教科書の内容が変わった事例です。

【聖徳太子】
今の子どもたちは「聖徳太子」とは呼びません。「廐戸皇子(うまやどのみこ)」と教えられます。聖徳太子という名前は死後つけられた名前だったのです。よって現在は生存中の「廐戸皇子」という名前で教科書に掲載されています。

■ 理科
【冥王星】
昔は太陽系の惑星を「水金地火木土天海冥」と語呂で覚えましたよね。現在は「冥王星」は太陽系の惑星とはされていません。2006年、国際天文学連合が惑星の基準を見直し、「冥王星は惑星とは言えない」と唱えたことに則っています。

特に社会や理科は新発見や再定義、見直しなどで知識事項の修正が多い教科です。知らないままでは間違った知識をお子さまに与えてしまいかねません。自分たちの頃とは時代が違うという認識を忘れずにいましょう。

親が勉強を教える際の注意点③ やると決めたら徹底的に寄り添う

3つ目は教える親側の姿勢についてです。お子さまに勉強を教えると決めたら、徹底的に寄り添ってあげましょう。親が計画をおざなりにしてはお子さまの手本になりませんし、学習にもムラができてしまいます。

保護者のスケジュールを調整する必要がある場合も、できる限りの努力と工夫で調整してあげてください。

「一度決めたら最後までやる」「あきらめずに続ける」「立てた計画は守る」、学習への理想的な姿勢は親の背中から子どもは学んでいきます。

親が勉強を教える際の注意点④ 必要だと判断した場合はすぐにプロの利用を検討する

必要だと感じた場合は、遠慮せず塾や家庭教師を検討しましょう。学年が進むほど分からないところは積み重なります。「勉強がわからない」と訴える頃には、数年分の分からないが複雑に絡み合っていることもあります。

こうなってしまうと対処は大変難しくなります。分からなくなった原因を見つけ、根本的に理解し直すには豊富な経験と高度な教科知識が必要になるからです。塾や家庭教師といったプロの力を利用することをオススメします。

利便性と指導力の高さから近年利用が増えている「オンライン家庭教師」という選択肢も良いですね。自宅で授業が行われるため、指導の様子を保護者が隣から見守ることができます。この形態ならお子さまがつまづいている箇所や解決へのアプローチを全て把握することができますから、その後の家庭学習にも役立てられそうですね。

プロ講師によるマンツーマン指導だから成果が出る!オンライン家庭教師のピースネット

親だからこそできる勉強の意欲を高める関わり

親だからこそできる勉強の意欲を高める関わり

最後に塾や家庭教師にはできない、親だからこそできるお子さまへの深い関わりという視点でお話したいと思います。3点にまとめましたので、お付き合いください。

親だからできる勉強の意欲UP術① 生活の中で好奇心を育てる

好奇心を育てる種は、日常にあります。時には教科書から離れ、身の回りに目を向けてみてください。

家電やデバイスは「テクノロジー」に目を向ける良い題材ですし、折り紙は図形の勉強そのものです。休日の公園では昆虫や季節の植物と触れあえますよね。またお出かけ先で出会うさまざまな職業の方はキャリア教育にうってつけです。季節や天気によって表情を変える空は理科の最高の教材です。

小学校から中学校、そして高校へと進むにつれ、学習内容は抽象度を増していきます。この「抽象化」というプロセスを苦手とする子どもは多いのですが、実体験が豊富なほど難なく順応していく傾向があります。これは実体験を通じて思考力が育ち、考える経験を通じて情報の一般化ができるようになっていくからと言われています。

学びの種は身の回りにあふれています。ぜひお子さまと「好奇心の種探し」をしてみてください。

親だからできる勉強の意欲UP術② 子どもの努力を労う、認める、共に喜ぶ

子どもは親が大好きです。親が喜ぶ顔が見たくて勉強を頑張るという子どもたちも、実際に数多く見てきました。親の労いや承認は、学校や塾の先生からの称賛の何倍もの喜びを子どもにもたらしてくれます。

反抗期にイライラしたら、お子さまが2歳くらいの頃を思い出してください。言葉を発した、立った、歩いた、笑った、お出かけできた‥‥、日頃の些細な「できた」一つひとつに心躍らせていた頃を。
自分がしたことで親が喜んでくれる、それが嬉しくてまた頑張るという子ども心は、あの頃から全く変わっていません。

親だから知っている頑張りを労い、些細な成長を共に喜ぶ。これは学校や塾の先生にはできない関わりです。

親だからできる勉強の意欲UP術③ 話し相手になる

話し相手になるというのも、勉強の意欲を高めるために有効なのですよ。そして「聞くに徹する」ことを意識してみてください。

子どもが言うことというのは支離滅裂で理屈が通っておらず、大人はつい一言いいたくなることも多いもの。しかしお子さまには、お子さまの思いがあります。友達といろいろあったり、先生に指導されたり、わだかまりを抱えていたりしながら、一生懸命考えているのです。

絶対的に信頼できる人=親が、自分の思いを聞いてくれるだけで、子どもたちの心はすっきりするものです。そして心がすっきりすると、勉強にも前向きに向かえるようになります。

まとめ

「親が勉強を教える」というテーマについてまとめてきました。

勉強を教えるというのは、大きなテーマです。準備や苦労があり、時間もかかります。しかしお子さまを深く知り、同じ目標に向かって努力するというかけがえのない経験ができることでもあります。

お子さまに勉強を教えたいと思っている保護者の方は、ぜひご紹介した方法を取り入れてみてください。そして行き詰まった際は、すぐに塾や家庭教師にご相談ください。

親にしかできない大切な役割は、お子さまがストレスなく勉強を楽しめる環境を作ることにあると思っています。

保護者の方とお話させて頂く中で親が子供に勉強を教えるべきか?というご質問は本当によくお聞きします。今までは自分で勉強を見ていたけれど、やっぱりプロに教えてもらった方が良い気がする…。など心配・不安がございましたらまずはお気軽にお問い合わせください。

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