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スマホがやめられない子にはどう対応すればいい?依存症にしないためにできることとは

「子供がスマホをやめられないのは依存症?」
「スマホをやめられない子供への対応方法は?」
このような疑問を持つ親御さんもいるのではないでしょうか。

スマホを持つ子供の数は年々増えており、スマホとの付き合い方が問題となっています。スマホをやめられない子供は、スマホ依存症になっている可能性もあるため要注意です。

この記事では、スマホがやめられない子供について徹底解説します。子供のスマホ依存症についての概要や、スマホ依存が疑われる行動などを具体的に説明。スマホの長時間使用で起こる心身の不調についても解説します。

子供をスマホ依存にしないための対策も紹介しますので、お子さんのスマホ使用について悩んでいる人はぜひ参考になさってください。

スマホがやめられない!子供もスマホ依存症になる?

スマホ依存症は、子供もなる可能性があります。子供のスマホ依存をチェックするため、どのような状態かを確認しましょう。ここでは子供のスマホ依存症について、主な症状や調査データからわかる実態を紹介します。

スマホ依存症とは

スマホ依存症とは、スマホに精神的な依存をしている状態を指します。スマホ依存症の子供にみられる状態は以下のとおりです。

  • スマートフォンをしている時間が長く、成績や学業に支障をきたす
  • SNSやスマホゲームなどを優先し、やらなければならないことを後回しにする
  • スマートフォンを触っていないとイライラする
  • スマートフォンをしているとき、ほかの人に邪魔されるとひどく怒る
  • 友達と外出するより、スマートフォンを優先する
  • 夜遅くまでのスマートフォン利用で睡眠時間が短くなる

スマホ依存になると、日常生活に支障をきたしたり、精神や身体の不調を引き起こしたりします。楽しむために使っていたスマホも、やりすぎにより依存症になる可能性が。スマートフォンを持っていないと不快に感じることが増え、悪循環を引き起こしてしまうのです。

スマホ依存の子供が増えている

スマホ依存の子供は年々増加傾向です。厚生労働省の推計によると、ネット依存が疑われる中高生は2017年で93万人にのぼりました。2012年の調査では推定52万人で、5年間でおよそ1.8倍に増加したことがわかります。

内閣府の調査ではスマホでインターネットを利用していると答えた中学生が72.6%、高校生が97.7%でした。平日のインターネット平均利用時間は中学生で259.4分、高校生で330.7分と半数以上が3時間以上利用していると答えています。

スマホ利用で一番多いのが動画視聴で、中学生では88%、高校生では93.2%でした。検索やSNS、ゲームなどにもスマホを使っている割合が高いこともわかります。
参照:厚生労働省「ゲーム依存症対策関係者会議資料」
参照:内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査」

子供がこんな行動をしていたらスマホ依存かも?気を付けたい行動

子供のスマホ依存には、特徴的な行動がみられる場合もあります。子供がスマホ依存になっていないか、この機会にチェックしてみましょう。ここでは、スマホ依存の子供にみられる気を付けたい行動を9つ紹介します。

通知を常に気にしている

子供がスマホの通知を常に気にしているようなら、スマホ依存の可能性があります。SNSに強く依存している子にみられやすい行動です。

SNSで自分のことを発信すると、友達だけでなく知らない人からの反応も受け取ることができます。「自分が認められている」と感じやすい反面「もっとよい自分を見せて反応をもらいたい」と思うようになります。

自分の投稿がどう見られているかを気にするようになるため、スマホの通知にすぐ反応するようになるのです。

いつもスマホを持っていないと落ち着かない

スマホ依存の子供は、スマホを持っていないと落ち着かなくなります。依存症によく見られる禁断症状が起こるためです。

依存症になると、脳にも変化が起こるため気持ちのコントロールが難しくなります。イライラしたり、体を動かしたりするなど、落ち着きがなくなる様子もみられます。スマホがないスマホがないと怒ったり、泣いたりするならスマホ依存症の可能性が高いでしょう。

風呂やトイレにもスマホを持ち込む

子供がスマホをお風呂やトイレにも持ち込んでいるなら、スマホ依存の可能性が高いです。入浴時に短時間で体を洗えば、スマホを持ち込む必要がないでしょう。しかし、依存のためスマホから離れると不安になり、どこにでもスマホを持ち込んでしまうのです。

食事中もスマホを離さない

スマホ依存の子供は、食事中もスマホを放しません。ゲームに依存しているなら、食べている最中もゲームをし続けます。SNSに依存しているなら、通知にすぐ反応できるよう、食事中もスマホを見ているでしょう。

スマホ依存になると、家族や友達との食事中でも平気でスマホを触るようになります。周りの友達もスマホ依存であれば同じ行動をするので、自分がおかしいとは気づきにくいでしょう。

スマホを見ながら寝落ちする

スマホを見ながら寝落ちする子は、スマホ依存の恐れがあります。依存症になると1日中スマホを離せず、寝る直前までスマホを見続けてしまいます。

中高生になると一人の部屋が与えられる場合も多いでしょう。時間を自由に使えるため、寝る前までスマホをいじってしまう場合も。睡眠が浅くなったり、朝起きられなくなったりするなど生活に支障がでる可能性が高いです。

人と話をしていてもスマホを見る

子供がスマホに依存していると、人との会話中もスマホを見るようになります。スマホ中心の生活となり、ほかのことがおろそかになるためです。

スマホ依存の子は、家族に限らず友達との会話中もスマホを見てしまうでしょう。リアルの人間関係に興味を示さなくなり、ひきこもりになってしまう恐れもあります。

歩きスマホをする

歩きスマホも、スマホ依存の子に見られがちな行動です。依存症になると、スマホをほどほどに楽しむことができなくなってしまいます。歩きスマホの危険性は子供も分かっているはずです。しかし、スマホ依存により正しい判断ができないため、歩きスマホをしてしまうのです。

起きたらすぐスマホを確認する

朝起きてすぐスマホを確認しているなら、スマホ依存かもしれません。子供の場合は、学校に行けば友達と会話できるため、毎日緊急の連絡が来るわけではないでしょう。それなのに朝のスマホチェックが多く、準備に支障が出るようならスマホへの依存度が高いといえます。

スマホの充電切れを恐れる

スマホ依存症の子供は、スマホの充電切れを恐れる傾向があります。依存症により、スマホが使えない状態になると強い不安を感じるためです。充電切れを恐れて、いつもバッテリーを持ち歩くようになったら依存を疑ってもよいかもしれません。

スマホをやめられないことで起こる心身の不調

子供のスマホ依存では、行動面の変化だけではなく、心身の不調が出ることもあります。スマホを長時間使っている子供で、不調を訴える場合はスマホが原因の可能性を疑ってみましょう。ここでは、スマホをやめられない子供に起こりがちな心身の不調について9つ紹介します。

眼精疲労

スマホの長時間使用になり、眼精疲労が引き起こされる可能性があります。目の使い過ぎにより目や全身に不調を感じるようになり、休憩しても回復しない状態を指します。

安静疲労は、同じ距離で画面を見続けることにより、目の筋肉が疲れるため起こります。まばたきの減少でドライアイや目の充血が起こる可能性も。眼精疲労により自律神経も乱れ、肩こりや頭痛、イライラなどの症状も引き起こします。

ストレートネック

スマホの見すぎにより、ストレートネックになるかもしれません。首のカーブが失われ、頭の重さを支えきれず不調を感じるようになります。

首の骨は頭を支えるため、自然なカーブを描いています。スマホを見るため斜め下を見る状態が続くと、首のカーブがなくなり真っすぐになります。頭の重さがダイレクトに首に伝わるため、肩こりや頭痛、首の痛みを引き起こしてしまうのです。

腱鞘炎

腱鞘炎もスマホの使い過ぎにより起こりやすい症状です。指や手首の使い過ぎで炎症が起こることが原因です。

スマホの使い過ぎが原因の腱鞘炎は「ドケルバン病」が代表的です。スマホでは親指をよく使うため、手首や親指にある腱鞘の部分に炎症が起きやすくなります。手の甲の痛みや、親指を動かすと手首に痛みを感じます。

肩こり

スマホをやりすぎると、子供でも肩こりを感じる可能性があります。スマホを見る姿勢の悪さや、ストレートネックなどが原因です。

子供は大人より筋肉が柔らかく、体の柔軟性も高いため肩こりが少ないといわれています。しかし、同じ姿勢のままスマホを使い続けたり、スマホ依存の運動不足により肩こりが引き起こされる場合も。スマホゲームに熱中するあまり、肩に余計な力が入るのも肩こりの原因となるでしょう。

頭痛

スマホの長時間使用で頭痛を感じる恐れがあります。スマホ使用による眼精疲労や肩こりなどから頭痛が起こりやすくなるためです。

スマホを長時間見て起こる頭痛は、後頭部に痛みを感じる緊張性頭痛が代表的です。頭や首など筋肉の凝りが原因で起こる頭痛で、姿勢の悪さが関係していると考えられます。ほかにも、スマホの長時間使用による生活リズムの乱れから頭痛を感じる可能性もあるでしょう。

腰痛

スマホを見る姿勢の悪さから、子供でも腰痛を感じるかもしれません。同じ姿勢でスマホを見続けるため、腰に負担がかかってしまうためです。腰の痛みで体を動かしにくくなり、日常生活や体育の授業などで支障が出る可能性もあるでしょう。

睡眠不足

スマホ依存の子供は、睡眠不足になる傾向がみられます。スマホ画面から出るブルーライトを見続けると、眠気を感じる睡眠ホルモンがうまく放出されません。そのため、寝る時間が遅くなり、十分な睡眠がとれない状態となるのです。

平日も寝る時間が遅いため朝起きられなくなり、学校に行っても眠気で勉強に集中できない恐れも。さらにひどくなると昼夜逆転した生活になり、不登校になるかもしれません。

うつ状態

子供のスマホ依存でも、うつ状態になる恐れがあります。中国でネットゲームに依存している人の脳を調べたところ、やる気や幸福感を感じにくい状態であることがわかりました。脳に変化が起こるため、不安を感じやすくなりうつ状態が引き起こされると推測されます。

うつ状態になると、何をしても楽しいと思えなくなり、集中力も低下します。スマホをよく使う子で、やる気がなくなりふさいでいる様子なら要注意です。

学業不振

スマホゲームを長時間プレイしている子は、学業不振になりやすいです。国立教育政策研究所では、平日のゲーム時間と各教科の正答率をまとめています。調査によると、平日に4時間以上ゲームする中学生の数学正答率は、全くしない生徒より20%以上低い結果でした。

中学生のネット利用はスマホが7割以上なので、スマホを使う子も多いでしょう。スマホがやめられず学習時間が減り、成績が落ちる可能性もあるのです。
参照:国立教育政策研究所「令和4年度 全国学力・学習状況調査 調査結果資料 【全国版/中学校】」

子供をスマホ依存にしないためにできること

子供のスマホ所持率が上がっている現在、スマホを持たせないのは現実的ではありません。スマホ依存にならないよう、うまく付き合っていく方法を考えるのが得策です。ここでは、子供をスマホ依存にしないため家庭でできることを紹介します。

スマホに関するルールを定める

スマホを持たせるタイミングで、使い方に関するルールを決めましょう。使う時間が短ければ、スマホ依存の可能性を減らせるでしょう。

ルールを決める際のポイントは、親子で話し合って決めることです。親の意見を押し付けると、子供は反発しルールを守ろうとしないでしょう。よく話し合い、守れそうなラインを見つけるとよいでしょう。

使用を制限するための工夫をする

子供のスマホ依存を予防するため、スマホ使用を制限するのもよい方法です。日常生活に影響が出ないよう、スマホを利用できる時間帯を決めるとよいでしょう。

自分で守れるか不安な子には、スマホの設定で制限したりフィルタリングサービスなどを利用するのが効果的です。スマホのプランを使い放題にしないのも、使いすぎを防ぐ手段として有効です。

興味を持てるものを他に探す

スマホの利用時間を減らせるよう、興味の持てるものを探してみましょう。暇な時間があると、手軽に楽しめるスマホに手が伸びがちです。好きなことをしている時間が長いと、スマホから自然と離れられるでしょう。

興味のある習い事を始めたり、サークルなどに入ったりするのがおすすめです。リアルで交流できる場所に参加するとスマホ依存になりにくいでしょう。

親自身がスマホを触る時間を減らす

子供のスマホ依存を予防するには、親自身がスマホを触る時間を減らすのも大切です。親子でスマホから離れる時間を意識してみましょう。

子供の前で、ついスマホを触ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。親が使っていると子供のスマホを制限するのに説得力がありません。スマホ使用を控えて会話を楽しむなど、家族の時間を大切にしましょう。

深刻なら受診も検討

子供があきらかなスマホ依存であるなら、心療内科や精神科などの受診も検討しましょう。 スマホ依存の子供に対し親がやめさせようとしても、うまくいかないケースもあります。暴言や暴力がみられるケースもあり、専門家の介入が必要です。

スマホ依存の背景には、うつ病や強迫性障害などほかの精神疾患が関連しているケースも。医療機関と連携し、依存状態を改善させる必要があるでしょう。

子供がうまくスマホと付き合っていけるように親がサポートを

子供をスマホ依存にさせないためには、親のサポートが必要です。スマホがあれば調べ物も簡単にできるし、ゲームやSNSなどを手軽に楽しめます。利用時間を自分で調節して使えれば問題ないのですが、楽しさからつい使いすぎてしまう場合もあるでしょう。

スマホ依存になると、使う時間をコントロールできなくなり、日常生活に支障が出ます。引きこもり状態となり、学校に行けなくなる恐れも。スマホの使い方のルールを決め、定期的に見直すとよいでしょう。

スマホ以外の好きなことをさせたり、目標を持たせたりするのもおすすめです。人間関係を大切にすると、生活が充実するのでスマホ依存を防げるでしょう。

まとめ

子供のスマホ利用が増えるにつれ、スマホ依存の疑いのある子供が増加傾向です。肩こりや眼精疲労などの身体症状や、睡眠不足やイライラ、不安などの精神症状を引き起こすおそれもあります。

スマホを長時間使う子は、成績が下がるという調査結果もあり、スマホの使いすぎには要注意です。子供のスマホ依存を防ぐため、スマホ利用のルールを決めたり、フィルタリングサービスなどで利用時間を制限したりするのが効果的です。

家族でいるときは親もスマホを使わないよう心がけましょう。スマホ依存が疑われ、親が注意しても聞かない場合は、医療機関を頼るのもひとつの方法です。学力だけでなく子供の健康を守るためにも、子供のスマホ利用について考えてみませんか。

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