「受験生だけど彼女が欲しい」すべての男子が読むべきコラム
「あの子、めっちゃかわいい…」
「ヤバい!あの子、タイプど真ん中だわ…」
恋は、ある日突然始まります。
恋に落ちると世界が変わって見え、自分が無敵になって何でもできそうな気がしてきます。
-でも、もしキミが受験生だったら?
今回の記事では、「受験生に彼女は必要か」という問題を深く考えてみます。「受験生に恋は不要!勉強に集中すべし」と一刀両断にするのは簡単ですが、人の気持ちはそう簡単には割り切れません。
受験生に彼女がいることのデメリットや相手の気持ち、実際の事例などを紹介します。様々な角度から考え、キミにとってベストな判断を下すヒントにしてください。
目次
受験生に彼女は「不要」!
聞きたくない結論かもしれませんが、受験生に彼女は「不要」です。
いま“いい感じの相手”がいる人は、関係を進めるタイミングは本当にいまで良いのか?、よく考えることをおすすめします。
もしすでに付き合っている彼女がいる人は、相手が受験勉強の“お荷物”になっていないか、冷静に振り返ってみましょう。
好きな人がいるのは、素晴らしいことです。これは間違いありません。
相手を思いやる気持ち、何とかして喜ばせようと頑張る行動は、好きな人がいてこそ身につく高度なコミュニケーションスキルになります。
しかし「受験」という現実に直面したときだけは、優先順位が変わります。人生の方向性を決定づける受験は、キミたちにとって他のすべてを我慢してでも優先すべきテーマのはず。
自分のすべてを注ぎ込むべき対象は何なのか、あらためて考えてみましょう。
受験生に彼女ができるとどうなる?デメリット5つ
もし、受験生なのに彼女ができると、どのようなデメリットがあるのでしょうか?多くの受験生に共通して起きるデメリットを5つ、解説します。
1. 絶対的な勉強時間が減る
彼女ができると、「1日24時間」としてすべての受験生に平等に与えられている時間の使い方が変わります。
はっきり言うと、勉強時間の絶対量が減少します。
「いや、自分はそんなことはない。上手に時間をやりくりする」とキミは言うかもしれません。
でも本当にできるでしょうか?
彼女がいれば、おしゃべりしながら学校から帰ることもあるでしょう。でも彼女がいなければ、帰路を英単語の暗記に充てられます。
休日に数時間デートする時間も、本来なら勉強できたはずです。
1分でも惜しい受験生に、勉強以外に時間を費やしている余裕はありません。
2.「常に気になること」ができ、集中できなくなる
彼女ができると、常に「気がかりなこと」が増えます。
彼女からのLINEの通知は典型例でしょう。何か通知が来ていないかとスマホを頻繁にチェックしてしまったり、LINEが届いたら「返信しなきゃ」「何て書こう」と思案したりするかもしれません。
気がかりなことがあると、人の集中力は阻害されます。
面白い実験結果を紹介しましょう。
テキサス大学オースティン校のビジネススクールである「マコームズ・スクール・オブ・ビジネス」のエイドリアン・ワード教授らの研究チームによると、以下の事実がわかっています。
電源が入っていないスマホでも「スマホがそこにあるだけ」で人間の脳の処理能力が消費され、仕事や勉強のパフォーマンスが低下する。 |
電源が入っていないスマホでも集中を阻害するのに、電源が入っていて「いつ彼女から通知がくるかわからない」状態で集中するのは、不可能に近いはずです。
3. イベントなどに気を遣わないといけなくなる
多くの女性は、記念日が大好きです。好きな人と一緒に誕生日や「付き合った記念日」を祝いたがります。
「彼女の喜ぶ顔が見たいから」と、記念日を忘れないように気を配り、当日はサプライズを用意しますか?忘れずにメッセージを送り、返信の文面にも気を遣い、送るタイミングも考えますか?
いいえ!
受験生の記憶メモリには、勉強以外の要素が入る余裕はないはずです。
そして恋人たちにとって1年で最大のイベントであるクリスマスは、大学入学共通テスト3週間前だという事実を忘れないでください。
バレンタインデーは国公立大学二次試験の10日前です。私立高校の入試日真っ最中でもあります。
「彼女がいなければ、誰に何の気兼ねもなく勉強だけに集中できたのに…」と後悔しないためにも、受験生は彼女をつくらないほうが得策です。
4. 本当の目標に向かいにくくなる
「彼女も自分と同じように大学進学を目指しているから、一緒に頑張れるはず!」と考えるのも早計です。「彼女の志望大学が自分の志望大学と違う。『同じ大学に行きたいね』と言われるのがつらい」と悩む受験生も、なかなか多いためです。
「彼女の志望大学を先に聞いてしまい、自分は違うと言い出せない」「第一志望に合格すると遠距離になってしまう、それを考えると受験勉強に集中できない」などの声もあります。
これでは何のための受験なのか、何のための第一志望なのかわかりません。
自分の人生も、もちろん彼女の人生も一度きりです。
心から行きたい大学に進学できるよう力を尽くすためにも、受験期に彼女はいないほうが気を楽に保てます。
5. 相手の足も引っ張ってしまう
ここまで書いてきた「受験期に彼女がいるデメリット」は、次の4つです。
- 勉強時間が減る
- 集中を阻害される
- 気を遣わないといけなくなる
- 本当の目標に向かいにくい場合がある
この4つは、彼女も受験生だった場合にはそのまま「彼女にとってのデメリット」になると気付いていますか?
デートにより勉強時間が減るのは、二人に共通します。お互いに気を遣いあい、集中すべきときにできていないかもしれません。その結果、二人とも第一志望校に合格できなかったら……、目も当てられません。
お互いがいまやるべきことに全力で立ち向かうためにも、受験期は彼女がいないほうが無難です。
受験生の鬼門!気を付けるべきタイミング・場所
「受験生に彼女はいらない」といわれても、出会いはふいに訪れるもの。彼女をつくるつもりはなかったのに、恋に落ちてしまうこともあるでしょう。
勉強に集中したい受験生は、恋の予感がする場所やタイミングを意図的に避ける工夫も大切です。
受験生が気を付けたい場所とタイミングを4つ、紹介します。
文化祭・体育祭
学校イベントの中では、文化祭や体育祭がもっとも鬼門です。非日常である行事では誰もに「ゲレンデマジック」がかかりやすく、いつもと違う姿に「キュン!」としてしまう可能性が高いためです。
※ ゲレンデマジック:スキー場で異性が何割増しか素敵に見えてしまう現象。 |
夏休み
夏休みも要注意です。「しばらく会っていなかった友だちに同窓会で再会したら、大人っぽく魅力的になっていてドキドキした」「外を歩いていたら街角でふいに出会い、意気投合してそのまま遊びに行った」など、学校内では起こりえない出会いが起きるためです。
こうした想定外の出会いを防ぐには、受験生の夏休みは出歩かないのが一番!家や自習室にこもり、ひたすら勉強する計画を立てておきましょう。
地域のイベント
地域のイベントも気を付けてください。「夏祭り」は女の子が浴衣姿でそぞろ歩くこともあり、見慣れない姿に胸を打ちぬかれる可能性があります。
地域のイベントは家族と一緒に行く場合も多く、誘いを断りにくいかもしれません。「単独行動はしない」「家族の用事が済んだらすぐに帰る」など、誘惑に出会わない工夫をしてから行きましょう。
塾・予備校
塾や予備校での出会いにも気を付けてください。
塾や予備校はさまざまな学校の生徒が集まるため、自分が通う学校にはいないタイプの女の子を見かける場合があります。
「その子が真剣に集中する横顔を見ていたら、いつのまにか気になって仕方なくなった」「隣の席に座りたくて、自分には必要ないのに彼女と同じ授業をとった」という事例もあります。
人を好きになる気持ちは、無理には止められません。だからこそ、塾や予備校にも危険は潜んでいると考え、よそ見をせずに勉強だけに集中するようにしましょう。
気になる人ができたら「合格してからアプローチ」しよう
「受験生なのに好きな人ができてしまった!」「この気持ちをあの子に伝えたい!」……、どうしても止められない気持ちが生まれてしまったら、どうすれば良いでしょうか?
私たちとしては、その情熱はいったん置いておくことをおすすめします。
告白して、相手から「YES」の返答をもらえたら?
先述したデメリットが、すべてキミにふりかかることになります。
もし告白した結果が「NO」だったら?
ショックで勉強が手につかなくなり、次の模試で偏差値が大幅に下がるおそれもあります。
相手を好きな気持ちは、大切にしてください。
「好き」という気持ちをエネルギー源にして勉強に勤しみ、晴れて合格した時に思い切って伝えるのがおすすめです。
もう彼女がいる!受験にプラスになる付き合い方
お付き合いしている彼女がいる場合は、どうしたら良いでしょうか。受験生だからといって「受験の邪魔になるから別れて」とは言いにくい人も多いはずです。
彼女がすでにいる受験生が、彼女の存在をプラスに転換し受験を乗り切るコツを4つ解説します。
「受験生」という前提を共有し理解してもらう
大前提として「自分は受験生である」事実をしっかり伝え、理解してもらいましょう。
「そんなの言わなくてもわかるでしょ」は通じません。とくに相手が年下で受験を経験していない場合は、受験生の大変さや現実に実感がわきにくいためです。受験生ではない自身と同じ感覚で、キミとの時間を考えてしまうかもしれません。
受験生であること、受験に本気であること、最優先は受験であることを「口頭で」あらためて伝えておきましょう。
連絡できない時間帯・会えない日があることを伝えておく
受験生には受験生の都合があります。彼女がいくら「一緒にいたい」と言っても、叶えてあげられない場合があることも理解してもらってください。
- 休日に模試がありデートできない
- 帰宅後は〇時まで勉強しているからLINEを返せない
- 学校から塾に直行するので、一緒に帰れない
上記のように、できるだけ具体的に伝えるのがコツです。
合格したらゆっくり会う約束をする
我慢を強いてばかりでは、堪忍袋の緒も切れるというもの。「合格したらゆっくり会おう」と先の楽しみを約束し、彼女に安心感を与えることも忘れないでください。
合格が決まりさえすれば、いくらでも一緒に過ごせます。テーマパークに遊びに行くのも、映画を見に行くのも、手をつないでショッピングするのも自由です。
先の楽しみは自分のモチベーションにもなってくれます。
相手の夢や目標も応援する
自分の受験を応援してもらうと同時に、彼女の夢や目標も応援しましょう。
そのためにも、彼女の夢・目標を聞いてみてください。「習い事で入賞したい」「英検に合格したい」といったものから、「ダイエットを成功させたい」「髪をあと5センチ伸ばしたい」といった女性らしいものまでさまざまあるはずです。
お互いがお互いを尊重し、応援しあえる関係は長続きします。一緒に高みを目指せる、そんな良い関係を目指してみましょう。
先輩はこう乗り切った!受験と彼女にまつわるエピソード
先輩たちは「受験生と彼女」という問題をどのように乗り切ったのでしょうか?筆者が予備校で指導していたときに、実際にあった例を紹介します。
受験と彼女に悩むキミの参考になれば幸いです。
受験対策で予備校に通い始めたAくん。そこに通っていた他校のBさんに一目ぼれ!たまたま志望大学が同じだったため、同じ大学に進むべく猛勉強を始めました。
自習時にさりげなく隣をキープしたり、同じタイミングを見計らって休憩に来たりと、事情を知るスタッフはほほえましく見守る日々。 結果、二人とも第一志望大学に合格!でもBさんは気持ちが変わったのか、併願していた別の大学に進学……。 その後、二人がどうなったかまでは聞いていません。 |
Cくんには、ひそかに恋心を抱いている幼馴染がいました。「大学に合格したら地元を離れなければならない、だから合格したら出発前に告白する!」という目標を立て、受験生活を始めます。
ちなみに幼馴染の女の子は、家庭の事情で県外への進学はしない予定だったそう。 残念ながらCくんは第一志望の県外の大学は不合格、併願していた地元の大学に進みました。進学先の報告に来てくれた際、「これからアイツに告ってきます!」と言っていましたが…、どうなったのかは神のみぞ知る、です。 |
高1から付き合っている彼女がいたDくん。難関大志望だったため、受験生になると必要な勉強量が一気に増えました。
必然的に彼女と過ごす時間や連絡の頻度も減りましたが、「彼女も受験生だし、わかってくれているだろう」と勉強に没頭する日々を過ごします。 最終的にDくんは第一志望の難関大学に合格! 「大学で、新しい出会いに期待します!」と言っていました。 |
まとめ
受験生にとって恋愛や彼女というのは、とても難しい問題です。
理性的には「勉強を優先すべき」「彼女にうつつを抜かす余裕はない」とわかっていても、やはり人を好きになる気持ちは止められないからです。
大切なのは「誰かを好きになった自分の気持ち」を否定しないことだと、筆者は思います。好きな気持ちの存在を認め受け入れた上で、本来すべきこと(受験勉強)にまい進するエネルギーに転換できないか考えてみてください。
「好き」という気持ちは、想像を超えるパワーを発揮する場合があります。
自分史上最高のパワーが必要となる受験に、「好き」という感情を上手に適合させていきましょう。
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