【中学生】国語の勉強法を紹介!定期テスト&受験を攻略するポイントは?
日々の勉強やテスト対策・受験勉強において、最も後まわしにしてしまいがちな教科は「国語」ではないでしょうか。
しかし、なんとなく乗り切れていた国語が、中学生になって学年が上がるにつれ「点数がとれなくなってきた」と悩み始めるパターンも少なくありません。
今回の記事では、そんな国語の勉強法や、高得点をねらっていくためのポイントについて紹介します。
この記事を読んで国語の実力をしっかりと身につけ、定期テスト・受験の攻略を目指していきましょう!
目次
国語は勉強法次第でしっかり点数が伸びる!
中には「国語はセンスだからできなくても仕方ない」と考えている人もいるかもしれません。
確かに、幼い頃からたくさん本を読んできた人や、いろんな文章を書いた経験がある人は、国語が得意な傾向にあるでしょう。
しかし他教科と同じく、国語は正しく勉強すれば必ず成績の上がる教科です。
さらに、正しい勉強法で国語力を身につければ、その力は他教科はもちろん、将来社会に出てからも大いに役立てることができます。
今のうちに国語との正しい向き合い方や勉強の仕方を理解し、受験やその先の未来にもつながる国語力を身につけていきましょう。
中学生の国語で点数を伸ばす心構え
勉強法の話をする前に「中学生の国語で点数を伸ばす心構え」について解説します。
国語という教科を勉強する上で大事なポイントは何か?を知っておくことで、後で紹介する勉強法の効果も高まります。
まずは、力をつけるための大前提となる部分を理解するところからスタートしていきましょう。
「なんとなく」読む・解くのはNG
テスト本番はもちろん、普段の勉強でも最もやってはいけないのが「なんとなく読む・解く」ことです。
国語はセンスで解くものではなく、文章に書いてあることを読み解き、それを根拠にして問題を解く教科です。
「なぜその答えになるのか」を自分の言葉で考えながら問題を解くことが、読解力を伸ばす第一歩になります。
逆に「なんとなく」答えを選んでいては、どれだけ問題を解いても一向に力は身につきません。
- 本文に書いてあることを自分なりに整理しながら読む
- 「なぜこの答えになるのか」を説明できるように意識しながら解く
- 答え合わせをする際「なぜ間違えたのか」を振り返る
国語の問題を解くときは、必ずこの3つを意識するようにしましょう。
コツコツ演習を続けることで読解力がつく
読解力は、残念ながら短期間で簡単に身につけることが難しいです。
定期的に演習をしていなかったり、本番直前だけしか勉強しなかったり、という状態では、安定した点数にはつながりません。
しかし、先ほど紹介した3つの意識を大事にして、コツコツと演習を続ければ、少しずつ確実に読解力を伸ばしていくことができます。
テストにも受験にも活かせる読解力を身につけるためには、長いスパンで考えて演習を続けることが大事だと理解しておきましょう。
漢字・文法・語彙は覚える
「国語は暗記科目じゃない」という意見は間違いではありませんが、実は国語にも覚える必要があるものは存在します。
それが「漢字」「国語文法」「古文単語を含む語彙」です。
これらは事前に知識をたくわえて、しっかりと頭に入れておかなければ解答できませんよね。
国語にも覚えるべき内容があることを理解しておき、計画的に勉強して知識を定着させていきましょう。
【習慣編】普段からできる!国語を伸ばす勉強法
では、いよいよここから具体的な国語の勉強法について紹介していきます。
まずは、普段からできる国語力を伸ばす方法から見ていきましょう。
日々の習慣とすることで少しずつ確実に力をつけることができますよ。
教科書を音読する
まずは、皆さんにとって身近な教科書の文章を「音読する」ことから始めてみましょう。
普段、文章を黙読していて「気がついたら違うことを考えていた」なんて経験はありませんか?
黙読は集中力が途切れやすい一方、音読であれば最後まで集中して読み進めやすくなります。
長い文章であれば、意味段落ごとに区切ってみてもいいでしょう。
こうして音読を習慣づけることで、文章を最後まで読み切る集中力が徐々に養われていきます。
また、集中力が身につく以外にも、音読にはたくさんのメリットがあります。
- 自分がわからない・読めない言葉に気がつける
- 内容や物語を頭に描きやすくなる
- 文章を読むことへの抵抗感が軽減される
教科書などを自分で勉強する際には、文章を音読する習慣をつけることがおすすめです。
わからない言葉はまず推測→調べる
国語を勉強していて、読み方・意味がわからない言葉に出会った場合は必ず「推測してから調べる」習慣をつけましょう。
意味を調べて言葉の引き出しを増やすことは何より大事ですが、実は「推測」することも意外と大切です。
どれだけ言葉を覚えたとしても、本番で忘れてしまったり、意味のわからない言葉に出会ったりする可能性は少なくありません。
調べる前に推測する習慣が大事な理由は、そんなときに文脈や漢字をヒントにして推測する力を身につけるためです。
普段の勉強で知らない言葉に出会った場合は、まず「こういう意味かな」と推測してから、正しい意味を調べるようにしてみましょう。
要約する練習をする
読解力をぐっと上げる方法としておすすめなのが「要約する練習」をすることです。
「要約」とは、教科書や問題集、本などで読んだ文章がどんな内容なのか、自分の言葉で短くまとめることです。
難しいですが、要約を行うだけで一気に次の3つの力を身につけることができます。
- 文章を読む集中力
- 内容を理解して要点をつかむ読解力
- 自分の言葉でまとめる表現力
おすすめは、教科書を予習する際や、問題集の問題を解いた後に、本文を自分なりに内容を50〜100字で要約してみる練習方法です。
難しい場合は短い文章や、段落ごとの要約でも構わないので、自分なりに要約練習に取り組んでみましょう。
積極的に読書する
もしも余裕がある場合は、普段から積極的に読書に取り組んでみましょう。
教科書や問題集の文章よりも、自分が「おもしろそうだな」と思う本の方が、スラスラ読み進めることができますよね。
そうして楽しみながら本を読んで、自然と集中力や読解力、語彙力を身につけていくのが最も理想的な形です。
自分が興味のある内容で構わないので、余裕があれば積極的に読書する時間も確保してみましょう。
「なぜそうなるのか?」にこだわる
普段から国語の勉強をする際は「なぜそうなるのか?」にこだわる習慣をつけておきましょう。
特に問題を解くときはもちろん、答え合わせのときも「なぜこの答えになるのか?」「自分はなぜ間違えたのか?」を考えることが大切です。
普段から「なぜ?」にこだわる習慣をつけておくことで、勉強の効果も一気に上がります。
心構えのところでも紹介したように「なんとなく」問題を解くことは避けるようにしましょう。
【定期テスト編】国語で点数につながる勉強法
次に、定期テストの国語でしっかり点数をとっていくための勉強法を紹介していきます。
学校によって傾向が異なる部分もありますが、今回はどんな場合でも共通して言えるポイントをピックアップしました。
事前に何の文章が出るかわかっている定期テストは、正しく準備をしておくことで、高得点をねらうことができます。
テスト範囲の漢字は完璧に覚える
定期テストではほとんどの場合、参考書などから範囲が指定され、漢字の問題が10〜20点ほど出題されます。
漢字はテスト範囲になっているものを完璧に覚えておけば、それだけ点数が確保できる大事な部分です。
とはいえ、決して範囲が少なくないはずなので「1日20個」「1日1ページ」など、ペースを決めて計画的に覚える必要があるでしょう。
具体的な覚え方としては、以下の方法がおすすめです。
- 解く範囲を決め、答えを見ずに漢字を書く
- 答え合わせして、間違えた問題にチェックを入れる
- チェックを入れた漢字を10回書く
- チェックを入れた漢字をもう一度自分でテストする
- 翌日、次の範囲に進む前に4をもう一度行う
- 次の範囲で1~4を行う
この流れで漢字の勉強をコツコツ行うことで、しっかりと定着していくことでしょう。
文中の語彙を全て理解しておく
定期テストの場合、教科書から出題される文章に登場する言葉の意味は、全て理解しておくことが大切です。
意味がわからない言葉が残っている状態では、文章を理解できているとは言えません。
逆に、言葉の意味を理解することは、本文理解の第一歩です。
文中の語彙は、わからないものを事前にしっかりと調べた上で、一つ残らず理解しておくようにしましょう。
学校のノートや教科書ガイドで理解を深める
本文の理解を深めるためには、学校のノートや教科書ガイドを活用するのがおすすめです。
まず、学校のノートには、テストの出題者である先生が考えた板書が詰まっています。
つまりノートを読めば、文章の中でどこがポイントであるかがよく見えてくるはずです。
さらに教科書ガイドを使えば、本文中に登場する言葉の意味や要点を詳しく確認することができます。
この2つを使って本文の理解を深めておけば、定期テスト本番であわてることはないでしょう。
学校の授業で解いた問題を反復する
学校の授業で教科書内容のプリントやワークを解いた場合、その問題を何度も反復しておきましょう。
定期テストでは、プリント・ワークの問題や、それに似た問題が出題されることがあるからです。
もちろん、ただ単に「答えを覚える」勉強の仕方はNGです。
「なぜその答えなのか」という根拠までしっかりと説明できるようにしておけば、応用問題にも対応できるでしょう。
【受験編】高校入試を攻略!国語のおすすめ勉強法
では、高校入試に向けた国語の対策は、どのように進めていけばいいのでしょうか。
最後は【受験編】として、おすすめの勉強法を詳しく紹介していきます。
日々少しずつ国語の勉強に取り組み、入試でも立ち向かえる確かな読解力を積み重ねていきましょう。
漢字・文法・古文単語はコツコツ覚える
国語の中で暗記が必要になるのは「漢字」「国文法」「古文単語」です。
短期間で覚えられる量ではないため、コツコツと知識を積み重ねていきましょう。
どれも高校入試向けの参考書が販売されているため、一冊購入し、覚えるまで反復する勉強法がおすすめです。
時間をかけて計画的に知識をたくわえることができれば、入試本番で安定して得点でき、強みにもなるでしょう。
まずは短い文章で演習する
国語に苦手意識がある人は、まず自分に合うレベルの短い文章から演習を始めましょう。
「これならスラスラ読める」という文章量のものから始め、それを安定して解けるようになることが、読解力向上の第一歩です。
短い文章が解けるようになれば、より文章量の多い問題に取り組むという形で、少しずつレベルを上げていきましょう。
他の教科と同じように、国語もスモールステップで進むことで、確実に実力を高めることができます。
読解問題は時間制限を設ける
読解問題を解くときに意識してほしいのが、時間制限を設けることです。
制限時間もなく演習に取り組むと、どうしてもダラダラと解いてしまい、効率が悪くなってしまいます。
そこで、国語の問題を解くときは普段から時間制限を設け、目の前の問題に集中力を発揮する練習をしましょう。
「時間内に解く!」という意識が加わるだけで、集中力や読解力にも磨きがかかります。
これを繰り返すことで、一回の演習で身につく力を格段に上げられるでしょう。
よく出る問題の解法をマスターする
たくさん問題を解いていると「この問題、よく目にするな」と感じることがあるかもしれません。
そうした「よく出る問題」は、考え方や解き方をマスターするようにしましょう。
高校入試でよく出題される問題の例
- 傍線部について「どういうことか」と言い換える問題
- 登場人物の心情を答える問題
- 「歴史的かなづかい」を「現代かなづかい」に直す問題
公立高校の場合は都道府県によって、私立高校の場合は学校による傾向や特徴もあります。
よく出る問題は「どう考えて解けばいいか」を理解しておけば、本番でも落ち着いて解くことができるでしょう。
そのためにも、過去問は繰り返し解いて対策することが大切です。
作文・小論文はさまざまなテーマで練習する
高校入試では、200字前後の作文または小論文が出題される場合がほとんどです。
受ける試験にもよりますが、配点が高いため、必ず対策をしておく必要があります。
高校入試で出題される作文テーマ例
- 説明的文章に対して、自分の考えを書く
- 資料を読み取り、わかることと自分の意見を書く
- 中学校生活で頑張ったことなど、自分自身のことを書く
まずは過去問を分析し、自分が受ける入試はどんなテーマが出題されやすいかを知りましょう。
その上で、さまざまなテーマで本番と同じように作文を書いて練習を重ねることが大切です。
もちろん、原稿用紙のルールも必ずおさえておかなくてはなりません。
作文や小論文も短期間で力をつけることが難しいため、時間をかけてコツコツ準備を進めておくようにしましょう。
まとめ
国語は正しい勉強法を、時間をかけてコツコツと取り組むことで少しずつ力がついていく教科です。
つまり「センス」よりも、どれだけたくさんの文章と真剣に向き合ってきたかが大切だと言えるでしょう。
「どう勉強すればいいかわからない」と悩んでいる人は、この記事で紹介した勉強法をぜひ取り入れてみてください。
決して後まわしにすることなく、計画的に勉強を続け、定期テストも受験も攻略できる読解力を身につけていきましょう!