【保存版】もう迷わない!個別指導塾の選び方・プロが教えるポイント
小学生も高学年になると、勉強が難しくなり、成績に悩む親御さんも増えてきます。特に中学進学を控えた6年生となると、心配もひとしおでしょう。
「来年は中学生だし、そろそろ塾でも……」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
しかし「塾」と一言でいっても、その種類はさまざまです。どの塾が良いのか、困ってしまいますよね。さらに塾は、選び方に失敗すると勉強に対するやる気がなくなることもある、とても重大な問題でもあります。
今回は「学習塾」に注目し、塾のタイプや向いているお子さん、塾選びで間違えないコツについて紹介します。小学生から中学生、高校生まで活かせる内容です。
学習塾は大きく「集団塾」と「個別指導塾」に分けられます。まず、それぞれの特徴から見ていきましょう。
目次
集団塾とは
はじめに「集団塾」とはどんな塾なのか、解説していきます。集団塾とは学校の授業のように、まとまった人数を1人の講師が一斉指導する塾のことです。1クラスは15~30人程度としている塾が多く見られます。
集団塾の特徴
集団塾では、クラス全員が同じカリキュラムの授業を受けるのが特徴です。
集団塾は、生徒の学力や習熟度、目標(テストの得点・志望校など)などに合わせてレベル別にクラス編成をするところも見られます。入塾時にクラスを決めるためのテストがある場合が多いのも、集団塾の特徴です。
またカリキュラムは4月から3月まで、通年で決まっており、講師は指導計画に沿って授業を行います。使うテキストはオリジナルのものやレベルが高いものを使う塾も多く、指導品質へのこだわりが感じられることもあります。
ベテラン講師やカリスマ講師と呼ばれる、指導実績豊富な実力派講師が多いのも、集団塾の特徴だといえるでしょう。
集団塾が向いている子
集団塾には、次のようなお子さんが向いています。
まず、ある程度の基本は自分で勉強し、理解できるお子さんです。集団塾は一斉指導であり、カリキュラムに沿ってどんどん授業が進みます。わからないところがあっても、都度個別に対応するのは難しいのです。授業を聞いて理解できること、また積極的に質問をしたり、丁寧に復習したりと自主学習ができるお子さんが向いているでしょう。
また周りと競争することで、勉強のモチベーションが上がる!というタイプも、集団塾に向いています。集団塾では、みんなが同じ授業を受け、同じ勉強をしているため、仲間意識や競争意識が自然と芽生えやすいのです。「負けるもんか!」とやる気を出せるお子さんなら、集団塾で存分に頑張れるでしょう。
集団塾が向かない子
反対に次のようなお子さんは、集団塾に向かないかもしれません。
まず、大勢の生徒がいる雰囲気が苦手な場合です。集団塾は少なくても10人、多いと30人ほどが同じ教室で学ぶことになります。周囲の姿がプレッシャーになったり、視線が気になって集中できない、気が散ってしまうというお子さんは、集団塾では良い勉強ができないでしょう。
また質問や発言に消極的なお子さんも、集団塾には不向きです。集団塾では、講師が生徒一人ひとりの質問を聞きに回ってくれることはありません。分からないことは授業中に質問するか、授業後に講師に聞きに行くことになります。自分からこうしたアクションを起こすことが苦手なお子さんは、次にご紹介する個別指導塾に通う、あるいは併用するのが良いかもしれません。
個別指導塾とは
続いて「個別指導塾」について解説しましょう。個別指導塾(個別塾)とは、文字通り生徒を個別に指導してくれる塾のことです。1対1のマンツーマンで見てくれる塾もありますが、最も多いのは「生徒2~3人に対し講師1人」という配分の塾です。
個別指導塾の特徴
個別指導塾は、自分のペースで授業を進められる点が一番の特徴です。
入塾するとまず、一人ひとりの学習計画が作られます。目標や現状、習熟度や理解度に合わせて組まれたオーダーメイドの計画に沿って、毎週授業が進むのです。よって、苦手は時間をかけてじっくりと、得意はハイレベルな内容を、といったカスタマイズも可能です。定期テストの後には、成績を見ながら面談をし、計画を修正してくれる塾もあります。
また講師は、常時生徒の近くにいて、一人ひとりを見てくれます。分からなくて手が止まっているときでも、講師の方から声をかけてくれるため、質問しやすいというのも個別指導塾のメリットでしょう。年齢が近い学生講師が多いので、親しみやすいという声も聞かれます。
個別指導塾が向いている子
個別指導塾に向いているのは、次のようなお子さんです。
まず基本事項をしっかり身につけたい、という場合が挙げられるでしょう。個別指導塾のカリキュラムは「お子さんのために」作られるので、必要であれば学年をさかのぼって取り組むことも可能です。苦手をそのままにしてしまった、というお子さんにも向いています。
また学習習慣を身につけたいお子さんにも、個別指導塾が向いています。自分に最適な学習ペースがわかる、苦手をじっくり克服するといった成功体験を通じて、やる気を持って勉強を習慣にしやすいからです。
個別指導塾が向かない子
個別塾に向かないお子さんもいます。
たとえば、仲間とワイワイ頑張りたい、切磋琢磨する方がやる気が出る!といったタイプですね。個別指導塾では、周囲に生徒はいるものの、勉強はあくまで個別に進めます。「みんなで」という雰囲気はないため、勉強のライバルも見つけにくいかもしれません。
また目標や学習意欲をすでに持っているお子さんも、個別指導塾のメリットを活かしきれないといえます。個別指導塾は、課題を洗い出し、目標達成の計画を立て、やる気を出させてくれるという点が特徴です。勉強の準備ともいえるこれらの段階を自力でできるお子さんは、個別指導塾より集団塾の方が向いているといえるでしょう。
サービスを契約する前にチェック!
学習塾の選び方として、これだけは必ずチェックしておいた方が良いポイントを3つ、ご紹介しましょう。しっかりチェックし、損のない学習塾選びをしてくださいね。
料金が適切か
まず、必要な料金が適切かどうか、確認しましょう。周辺のいくつかの塾の資料を取り寄せ、料金を比較してみると相場がつかめます。
一般的には個別指導塾の方が集団塾より高い傾向にあります。これは講師の人件費が、集団より個別のほうが必要なので、やむを得ないこと。ただし「高いからやめておこう」と考えるのではなく、お子さんに本当に必用な指導を受けられる塾を見極めることが大切です。
また塾の費用には、毎月の授業料(月謝)のほかにも、管理費や教材費、模試受験費用、オプション講座受講費用、季節講習費などがかかります。月謝だけではなく、1年間に必要な料金を総額で確認しておくと、「こんなに掛かるとは思わなかった」という後悔を防げますよ。
通い続けることができるか
校舎の立地や自宅・学校からの距離、通いやすさ、安全性などもしっかりチェックしましょう。
塾は一度入ると、数年は通い続けるのが一般的。負担なく通い続けられるかというのは、実はとても大切な視点なのです。
また、中学生以上では自力で通うお子さんも大勢います。学校帰りや自宅から、お子さんが一人でも安全に通えるかどうか、実際の経路を通って確認しておくと安心でしょう。
友達に影響を受けすぎていないか
よく、「友達が通っているから」「塾に入って成績が上がった、という友達がいたから」という理由で塾を決めるお子さんがいます。さらに、「友達紹介のキャンペーンで、プレゼントがもらえるから」ということもあるようです。
しかし友達の影響で塾を決めるのは、危険な面もあることを知っておいてください。
やる気がでるきっかけや、成績が上がった要因は、一人ひとり異なります。あるお子さんに合う塾が、他のすべてのお子さんに合うとは限らないのです。お子さんにとっては友達関係も大切でしょうが、「本当にお子さんに合う・お子さんの成績を上げてくれる塾」かどうか、客観的に判断するようにしましょう。
いくつかの塾を周り、実際に話を聞いてみてください。お子さんの様子を丁寧にヒアリングし、問題点を診断し、具体的な勉強計画を教えてくれる塾なら、きっと大丈夫です。
まとめ
お子さんをこれから塾に通わせようか、とお考えの親御さんに向けて「集団塾」「個別指導塾」それぞれの特徴や向いているタイプを紹介してきました。
集団塾は仲間がいた方がモチベーションが上がる、競争心があるお子さんに向いているのでしたね。一方、個別指導塾は自分のペースで勉強したい、学習習慣を身につけたいというお子さんに向いていることが分かりました。
集団塾も個別指導塾も、それぞれに良さがあり、合うお子さんというのがいます。評判や友達の有無も大切な判断材料ですが、失敗しない塾の選び方とは、「お子さんがやる気を持って頑張れそうか」と客観的に検討することです。現状や目標、課題などを包み隠さず塾に相談し、話を聞いてみましょう。いくつか見て回るうちに、きっと「ここなら!」という塾が見つかりますよ!